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2020-01-01

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※注意※

当サイトは戦隊シリーズヒロインを扱った成人向け二次創作サイトです。
未成年者の閲覧をお断りします。

目次

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pixiv
2019-12-31

更新情報

主な更新情報をここに表示します

2017年
4月30日
メガレンSS「迷鳥」を連載開始しました。

戦隊スーツフェチについてのアンケートを作成しました。詳しくは「意識調査」をどうぞ

2016年
8月9日でサイトが開設から8周年となりました。記念作品としてプテラレンジャー丸呑みSS「嚥下」をpixivに投稿しました。
また、加筆版をブログに掲載しました。

7月21日
ダイレンSS「衝突」完結しました。
2017-05-06

迷鳥(3)

しばらく混乱した会話が続いたものの、最終的には二人共がお互いの立場と状況を理解することができた。
きっかけになったのは、千里がふと思いついて現在の時刻と年月日を相手に尋ねたことだった。
「1993年!?」
ピンク色の戦士が口にした、千里からすれば3年前の日付が聞き違いでも勘違いでもないことが分かると、今いるここが一種のパラレルワールドのような世界なのだという結論に落ち着くしかなかった。
(そうか、途中で通り抜けたあの空間、きっとあれがネジレ次元で、何かの拍子に出口がこの世界と繋がってしまったんだわ……)

「分かった、あなた達はそのネジレ次元から来た敵と戦っていたのね。私はゴーマ族と戦うダイレンジャーの、ホウオウレンジャー・リン。リンと呼んでくれればいいわ」
「私は電磁戦隊メガレンジャーの……」
メガイエローという名に加えて本名を明かすべきかを悩んだが、味方以外には変身前の正体を知られたくないということを強く念押しして、下の名前だけを名乗った。

「ところで、その手錠は……」
「そう! これがそのネジイエローに付けられたものなの! まずはこれを壊さないと……!」
会話の間ずっと身体の前へ下ろしたままだった両手首を胸元まで持ち上げて、見るからに凶悪なデザインのずっしりとした手錠を示す。元の世界にどうやったら戻れるかを話し合うより前に、解決しなければいけない危機がいくつも差し迫っていた。
「まかせて!」
ホウオウレンジャー・リンは右腰に着けた細身の短剣を引き抜き、目の前で縦に構える。
「そのまま動かないでね」
「う、うん」
手錠の中央付近を目掛けて剣が振り下ろされると、鋭い打撃音と、手首に金属が重く食い込む感触と共に手錠が真っ二つに破壊された。
「やった……!」
引き千切れたような装置断面から白い煙を噴き出して発光を止めた手錠は、手首を拘束する施錠機能を同時に失って、いくつかの残骸となって足元へ転がり落ちた。
白いグローブの上から手錠に軽く締め付けられていた部分を千里は撫でて、手首から先が正常に動くことを確認する。
「ありがとう、これで……」
その時、背後から近付いてくる怪しい気配に二人は同時に気付いてそちらの方を振り返った。

(製作中)
2017-04-30

迷鳥(2)

「……っ!?」
重力の感覚が戻ると同時に、ずっと希薄な感触しかなかった地面の実体が膝や前腕に感じられてくる。
メガイエローは柔らかな陽光に照らされた、ざらついたアスファルトの上にいつの間にかうずくまっていた。
「ここは?」
手錠で繋がれたままの両手で上体を起こし、辺りを素早く見回す。緩いカーブを描く、緑の植え込みに挟まれた小道。公園か何かの公共施設のようだった。遠くから人の談笑する声が聞こえ、先程までの逃走で通過してきた場所とは全く違う、日常の空間に戻ってこれたという雰囲気がある。
自然と小さな溜息が口をついて出る。手足には疲労が残り、手錠の装置は黄色い点滅とともに妨害電波を発し続けていたが、メガイエローは少しだけほっとしてその場に立ち上がった。

道に沿って歩き出すと、耳慣れた鐘のメロディのチャイムがどこからか風に乗って聞こえてくる。
「学校……?」
木々の向こうに校舎を思わせる建物が見えたが、自分たちの高校のものではなかった。ここがどこなのか、そして東京からどのくらい離れた場所なのかを知りたいが、メガスーツのサーチ機能はやはり働かない。幸いネジイエロー達がすぐに追ってくる気配はなく、あの建物の表札か何かを見て現在地を確認しておいた方が良さそうだった。
念のためマスク内部の情報表示モードを切り替えてみるうち、場所や方角だけではなく、現在時刻や日時を示す数字が文字化けを起こしていることに気付いた。
(まずい…… もしかしてスーツの機能が……)
改めて気を引き締め、身をかがめながら小走りで建物の方へ向かい、途中にあった銅像の台座の陰に身を隠す。学校の校舎のように見えた建物には、メガイエロー、千里自身よりも少し年上の若い男女が鞄やテニスラケットなどを抱えて出入りしていた。大学の敷地だったのかと納得し、もしかしたら今の自分の助けになるような人物が居ないだろうか、たとえば研究室に…… と考えながらもう一度身を乗り出したとき、唐突に後ろから声を掛けられた。

「誰!?」
緊迫した調子の、若い女性の声にメガイエローは思わず首をすくめた。
(しまった……)
メガスーツの姿で、しかも手にこんな目立つ手錠を嵌められた状態で大学の関係者に見つかったら…… と、恐る恐る振り向いたメガイエローは、呼び止められたとき以上の驚きで目を見開いた。

そこに立っていたのは、身体に密着したピンクと白のスーツで全身を包み込み、首から上もピンクを基調にした配色のフルフェイスヘルメットで覆い隠した、つまりメガピンクによく似た服装の人間だった。
「みく…… メガピンク?」
思わず仲間の名を口に出してしまってから、"誰?"と聞かれたのにそれは有り得ないと思い直す。しかし、目の前の人間は見たことのないスーツとマスクを着けてはいながら、なぜかメガレンジャーの敵ではないという気がした。例えば、少なくともネジピンクが化けた姿とは思えなかった。
だが相手は警戒した様子を緩めず、地面に片膝を付いたメガイエローが両手の手錠をカチャリと鳴らしたのを見て、即座に右半身を後ろに引き、左手の拳を前に突き出した拳法の構えを取った。
「あなた、やっぱりゴーマの……!」
「え、えっ……!?」

次へ
2017-04-30

迷鳥(1)

メガイエロー・千里は深い霧の中をよろめきながら走り続けていた。
煙のような、湯気のような白い浮遊物であたり一面が覆われ、数メートル先の風景も見通せない。霧以外には何も存在しないように思える空間を、唯一ぼんやりとした光だけが遠くから照らしてくる、その方向を目指して駆け続ける。
「はっ、はっ……!」
イエローのメガスーツに包まれた身体、白いブーツを履いた両足が地面を踏みしめるたび、両手首を繋ぐ複雑な形状の手錠がカチャカチャと音を立てる。
ネジイエローによって嵌められた手錠は見た目以上にずっしりと重く、両手を身体の前面で中途半端な位置に固定して、逃走を妨げるばかりか様々な装備品の使用を不可能にしていた。手錠の中央部から発信される妨害電波も、I.N.E.T.からの捜索と同時にスーツ側からの各種サーチ機能を制限しているようだった。

(一体ここは…… どこなの……!?)
ネジレンジャーのイエローとピンクの仲間割れに乗じて何とか逃げ出すことができたものの、岩山や工場地帯、ゴーストタウンのような市街地と様々な場所を駆け抜け、ようやく追跡を振り切ったかと思った先がこの謎の空間だった。不規則なノイズが前後左右から響き、いつ目の前にネジイエローの姿が現れるか分からないと思いつつも、前方の微かな明かりだけを頼りに、疲れ切った手足を無理やりに振り立ててひたすらに進んでいく。

明かりの強さが少しだけ増したように感じたとき、霧の中で何度か経験した、軽い目眩の感覚がもう一度やってきた。
「あぁ……? あっ?」
まるで重力が突然失われたようだった。身体が宙に浮き、空間全体がぐるりと回転したかと思うと、メガイエローは眩しい光の中に投げ出された。

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