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2009-03-03

鳳凰展翅(3)

口紅歌姫は、自分の頭部と同じ紫色の口紅を取り出し、その蓋を取る。そしてホウオウレンジャーのスーツの胸に口紅の先が軽く押し付けられた。
「くっ…!」
触手にはほとんど触られることのなかった乳首の上を口紅がぬるりと通過し、痺れるような感覚が走った。嫌な予感と共に、さっきまでの触手責めの記憶が一瞬頭の中をよぎる。
口紅は乳房の頂を切り裂くようにして胸を水平に横断し、両の乳首のちょうど真上部分に、紫色の二つの唇が描かれた。するとやがて、本物の唇のようにスーツの白い生地がぱっくりと口を開け、数センチの亀裂からはピンクのボディスーツにぴっちりと包まれた乳首がぷるんと露わになった。
数時間にわたって吸わされ続けた媚薬の効果によって、ホウオウレンジャーの乳首は自分で驚くほど高く膨らみ、うっすらと湯気を立てそうになっていた。白いスーツに口を開けた紫の唇、その間から舌を突き出すように光沢ピンクの突起が顔を覗かせ、一種滑稽な構図だった。
だが…
「スーツが…!」
気力の結晶であるスーツの、それも無防備な乳房の部分に穴を開けられて、ホウオウレンジャーは差し迫った不安に駆られた。恥ずかしがっている余裕もない。現在身を守ってくれる唯一の頼りであるスーツの一部があっけなく切り裂かれたのである。吊り下げられて自由にならない身体が身じろぎすると、ピンク色の光沢スーツに密封された乳首がかすかに震えた。
「ほほ、小さいくせに生意気なおっぱいだこと」
口紅歌姫が手を伸ばし、顔の前にツンと突き出された乳首の片方をギュッと抓みあげた。
「ぎいぃ…っ!」
極薄のスーツでは守りきれない種類の責めにホウオウレンジャーは仰け反った。数時間に渡って焦らし抜かれていた身体にこの刺激は目もくらむようだった。調教から解放されて少しずつ鎮まりつつあった身体が一瞬にして絶頂の手前に押し上げられてしまう。
乳房に響き渡った電撃の余波がいつまでも消えない。一度抓まれただけにもかかわらず、口紅歌姫の指が離れてもまだ乳首を捏ね回されているかのような感覚が持続している。
「く、くっ…! あぁう…っ!」
じんじんと痺れる左の乳房が発し続ける快楽の電流で身が悩ましげにくねってしまう。胸から全身に広がっていくような、甘美な痺れの感覚が背筋や腰を左右にうねらせ続けるのを自分の意志で止められない。
(だ…駄目っ…! こいつの前でこんな…!)
呼吸が乱れ、加速度的に身体が火照っていくのをどうすることもできない。屈辱的な強制発情のスイッチが再び入ってしまった。拘束架の上で、触手を相手に独り晒してきた痴態を口紅歌姫の目の前で再現してしまう。胸一つでここまで身体が反応するのは、まさに調教の成果だった。

「そんなスーツをズタズタにしてお前を裸にすることくらい、造作もないこと… でもね、私はあくまで『ホウオウレンジャー』の苦しむ姿が見たいの」
口紅歌姫は今度は掌に載る小さな壷を取り出し、ホウオウレンジャーの顔に近付ける。
「これが何か分かる?」
蓋のない壷の中に入った薄桃色の乳液からは、マスクを通り抜けて、ひどく甘ったるい、部屋に焚かれている香を何十倍にも濃縮したような香りが漂ってきた。
「ま…まさか…」
「香の原液を塗り薬にしたものよ」
塗り薬と聞いた瞬間、口紅歌姫がそれをどのように使おうとしているかを直感してしまった。身体の内側から身体を蝕んでいる媚薬を、この上また乳首などに塗りたくられたら… ホウオウレンジャーの顔がマスクの下で蒼白になった。
「い…嫌っ! やめて!」
口紅歌姫は大ぶりの化粧筆を壷に浸し、水アメのように糸を引く媚薬液をピンクの極薄繊維の上からじっくりと塗り込んでいく。
「ひ…! っは…っ!」
くすぐったいどころではない。塗られた次の瞬間から乳首が熱を持ち、ジンジンと痺れ出す。
「フフ…、染みるでしょう?」
薫香やガスならともかく、スーツはあらゆる毒物から身を守ってくれるものと思っていた。だが口紅歌姫がホウオウレンジャーの気力の波長に合わせて調合した秘薬は薄いスーツを簡単に浸透していった。
「お前の祖母にもこれを使ってやりたかったわ…!」
「あっ、熱…! くぁ…っ! やめぇ…っ!!」
常温のはずの乳液が、まるで溶かしたてのバターのように感じる。化粧筆で舐め上げられた乳首が興奮してますます膨れ上がっていく。想像をはるかに超えた媚薬の毒性にホウオウレンジャーは恐怖の混じった悲鳴を上げた。
「ひっ! …っいやああぁっ!」

(こ、こんな…! まさかこんな手で…!)
先程この拘束装置に吊るされ、全身を媚薬香で燻されながら触手に責められていた時には、ゴーマが考え付く中で最悪の拷問をいま受けているのだと思っていた。暗闇の中で手足の自由を奪われ、苦痛ではなく快楽を、性の快楽だけを一瞬の休息もなく与え続けられる。正気に返ることも、絶頂に達することもできない媚薬漬けスーツ越しの焦らし責めに悶えながら、この地獄のような拷問は強靭な精神を持った自分だから辛うじて耐えられているのだなどと考えていた。その地獄をたっぷり3時間以上耐え抜いた時、これを超える拷問などもうあるはずがないと安堵していたのだが、それが甘すぎる見通しだったことはこの数秒で理解できた。
性拷問の餌食としては余りにも幼すぎるホウオウレンジャーの動揺を口紅歌姫は当然のように見抜いていた。
「堪らないでしょう。これからもっと凄いことになるのよ」
そう言って、口紅歌姫は化粧筆を穂の根元まで乳液に浸し、まだ薬が塗られていない側の乳首にべっとりと塗りつける。
「いぃぃっ!」

それから数十分、ホウオウレンジャーは泣き叫びながら尖りきった両胸の先端だけを筆で延々と責めあげられた。
「あっ…! かはっあっ!」
あれほど苦しんだ触手による拷問が、口紅歌姫の言う通りほんの「ごあいさつ」でしかなかったことを思い知らせるような濃密な快楽注入だった。あの程度の苦しみ方で許されるのなら、さっきの触手調教を今すぐ再開して欲しいと懇願したくなるほどだった。
触手責めの数十倍、数百倍とも思える強さの快感が筆の触れている部分に沸き起こり、それがいつまで経っても引いていかない。何度も何度も繰り返し同じ場所がなぞられているのだ。口紅歌姫の化粧筆は、白いスーツの裂け目からはみ出した勃起乳首だけを執拗に責め続けた。乳輪を丸くゆっくりとなぞって緩慢な刺激を与えるかと思えば、乳頭口の窪みに穂先を突き立て、乳房の中にまで薬液を染み込ませようとするかのようにくりくりと一点を集中してえぐり続ける。細かな筆の運びの一々にホウオウレンジャーの身体は過敏に反応して触手磔のまま滅茶苦茶に痙攣した。
「あひぃいぃっ! んうぁあぁっ! は…っはぁっ!!」
どんなに暴れても、どんなに叫んでも、敵がもたらす快楽から逃れることができない。それは触手のときと同じだった。しかし今はその執拗な責めが乳首だけをひたすらに狙い撃ちしている。もう身体の他の部分の感覚が薄れ、身体が乳房だけになってしまったような錯覚さえ覚える。
拘束台での触手調教が始まってからずっと、声はいくら上げても身体が屈服していることだけは認めるまいと耐えてきた局部は完全に決壊し、スカートの内側はべとべとに濡れ、太腿を包む光沢スーツの表面に幾筋もの愛液が伝っていた。
「はあぁぁあっ! いひいっ! もうやめぇえっ!」
(これは駄目! 耐えられない! 今度こそ耐えられないぃっ! 一体いつまで…!)
乳房を襲う快楽は、口紅歌姫がときおり筆を乳液の壷に漬ける数秒間だけ中断する。一瞬正気を取り戻し、これで解放されるのかという淡い期待を抱いた次の瞬間、濃厚な媚薬が反対側の乳首に塗り付けられる、その繰り返しだった。

「いぎあぁ! あぁっ! も、もういっ、いい加減っ! 胸ぇあああっ!」
激痛のはずの鞭を全身に浴びても敵に対する気迫を崩さなかった戦士が、柔らかな毛筆を胸に押し当てられて絶叫し、股間を濡らして悶え狂っている。ダイレンジャーの力や気力の鍛錬など、この責めの前には全く無力だった。極薄の特殊繊維は乳首に張り付いて化粧筆の感触をスーツ内部に忠実に伝え、そして何よりも先程の3時間の調教が、未発達だった乳房を最高の性感帯に作り変えてしまっていた。
「ひぃいっ! やめっ! やはああぁあぁっ!!」
これ以上続けられたら胸が破裂する、あと一秒でも続いたら気が狂ってしまう。そうとしか表現できない絶頂寸前の感覚がいつまでも続く。パンパンに膨れ上がり、今にも弾けてしまいそうな小ぶりの乳房の中で嵐の様な快感が反響している。母乳が噴き出さないのが不思議なくらいだった。
口紅歌姫の絶妙な手加減によって、休むことも達することも、気を失う事さえも許してもらえない。ホウオウレンジャーは宙吊りの身体をよじり、足の着かない床へ愛液を飛び散らせて悶え続けた。


ふいに「化粧」は終わった。糸が切れた操り人形のようにがっくりと脱力したホウオウレンジャーは、うなだれたまま荒く息を弾ませるほか何もできなかった。
胸の口紅が拭き消されるとともに、口を開けていた白いスーツが痕も残さず元通りの状態に戻った。
だが、その内部は元通りでなかった。
「い…痛…!」
勃起した乳首が狭いスーツの中に閉じ込められ、スーツの裏で押しつぶされる形になった。伸縮性のあるピンクの薄い生地とは違い、白い胴衣は身体の突起を強く押さえつけてしまう。予期していなかった衝撃に身体が跳ね上がった。衝動的に体を動かせば、それはまたスーツの裏地で勃起乳首を揉み捏ねる結果となってしまう。そして、乳首だけに塗られていた淫薬が乳房全体に塗り拡げられていく。
「う…うあぁ! い…ひい! うはあっ!」
暴れる手足が触手を揺さぶる音に紛れて、媚薬まみれの乳首が胴衣の裏に擦り付けられるニチュ、ニチュッという音が聞こえた。性感帯として開発されきった乳房が、スーツの内側に存在するというそれだけによって気の狂いそうな快楽を発生させ続ける。もう敵から触れられるまでもなく、自分で自分に拷問を加えている状態だった。
「どう? ホウオウレンジャー。身体を牝のカラダに作り変えられていく気分は?」
「いやあぁっ! うぐぁ、あああぁっ! む、胸があぁっ!」
スーツを浸透した媚薬は乳腺を通じて乳房全体に広がり、胸全体が熱を帯びた快楽神経の塊へと変化していった。たとえ今ここで拷問から解放されたとしても、もう戦うことはできないのではという程に身体が変質してしまっていた。

次へ
2009-03-22

鳳凰展翅(4)

しばらくの後、鞭を浴びて正気に返ったホウオウレンジャーに口紅歌姫が問いかける。
「何か話す気になった?」
「はぁ…はぁ… 言うわけ…ないじゃない…」
頭を垂れ、ズキンズキンと感じ続ける乳房の感覚を持て余しながらホウオウレンジャーは答えた。だが、その声からさっきまでの自信や勢いは明らかに失われてしまっていた。それを感じ取った口紅歌姫は優位を取り戻した態度で告げる。
「いいわ、そろそろ自分から答えたくなるような目に遭わせてあげる」
「な、何を言ってるのよ…」
そのとき、降り出した雨のように、頭や肩にポツリポツリと液体が滴るのをホウオウレンジャーは感じた。
門や鳥居の形をした本体に開いた無数の穴から細い触手を飛び出させている拘束装置。そのうち頭上に開いた穴のいくつかから、透明な粘液が溢れ出してきていた。それを見上げているうちに液体の量は増え、マスクのバイザーの上にも降りかかって視界を歪めた。
「今度は…何をっ…!」
媚薬の威力を嫌というほど思い知らされたホウオウレンジャーは、得体の知れない粘液のシャワーから逃れようと何度も繰り返した無駄な抵抗を試みる。無駄と分かっていても、生理的な嫌悪感が先に立ち、疲れ切った手足をばたつかせずには居られない。マスクやスーツを流れ落ちる液体は人肌に温められていて、トロリとした質感でホウオウレンジャーの全身を薄く覆っていく。
スーツに付着した粘液の成分が、乳房に塗られた媚薬のように内側に浸透してくる様子はなかった。ホウオウレンジャーは内心怯えながらも一旦体の力を抜き、装置のするがままにさせた。

「…また、薬か何か知らないけど、やるんなら早くしなさい!」
不気味な粘液を浴びながら無言で見詰められるだけの沈黙に耐え切れなくなり、ホウオウレンジャーは叫んだ。
「おやおや、あの媚薬がそんなに気に入ったのかしら」
明らかに余裕を失っている相手の様子を見て、口紅歌姫は意地悪く笑って言う。
「胸をもう少し可愛がってやれば素直な返事が聞けるかと思っていたけれど、単なるマッサージオイルでは物足りないようねェ…」
「な……!」
すると、粘液の質感が明らかに変化し始めた。透明だった液が次第に白濁し始め、あの甘い香りが身体の表面から立ち昇り始める。
「だ…駄目っ! それは!」
ホウオウレンジャーは不用意に口紅歌姫を挑発してしまったことを後悔した。先程の台詞では、まるで自分から媚薬責めを望んでいるようではないか。
「ひっ!」
ふいに首筋に触れたのは一本の触手だった。マスクの顎を触手に掴まれ、上を向かされる。その力は強く、抵抗できない。真上の穴から、ひときわ白濁し粘度の高い液体が零れ出すのが見えた。
「う…ううっ!」
ビシャアッ、と、白い乳液の塊りを顔に受けさせられた。前が見えなくなるほどの大量の白濁液がマスクに粘つき、精液や排泄物を浴びせられたような屈辱に身体が震えた。顔に直接液が掛かった訳ではない、しかし今の状態では拭くことも振り落とすこともできない。脳を痺れさせる甘い匂いがマスクに充満し、濁った視界が息苦しさを増す。
白濁の塊は2度、3度とマスクの上に落下し、ゆっくりと胸や肩に垂れ落ちてスーツを白く汚していった。そしてそれが触れた箇所がじんじんと火照り、乳房がそうなったように身体が表面から媚薬に浸食されていく感覚をじっくりと噛み締めさせられる。粘稠質の液体がスーツを滑り落ちていく、その感触だけでもうじっとしていられないほどの快感の波が押し寄せるのだ。
「く…うぐ…っ! やめ…やめろ…っ!」
声が恐怖で震えている。これまで何時間も、同じ媚薬を吸わされ、塗りたくられ続けてきた。もはや身体の中も外も媚薬漬けといっていい状態である。だが時間と共に身体の敏感さは増す一方で、いつまで経ってもその上限が見えてこない。この先確実に、まだこれ以上の快楽を、苦痛を経験することになるのだ。
先程の筆責めを受けて、口紅歌姫はその拷問術のほんの片鱗しか見せていないという事を思い知った。この女怪人は、身体のほんの一部、乳首を少し弄るだけで気力の戦士を発狂寸前に追い込む事ができるのである。この調子で何時間も、何日も責め続けられたとしたら、身体よりまず精神が耐えられない。

傷の恨みを晴らすと言っていた口紅歌姫の憎しみの深さ、異常性をホウオウレンジャーは想像しかねていた。封印されていた50年の間、一体どれほどの憎悪を温め続けていたのか。20世紀に戦ったホウオウレンジャーが不用意な攻撃を仕掛けることさえなければ自分は今こんな事には…などと、追い詰められた心の中で考えてしまう。
……それとも、あるいは20世紀のホウオウレンジャーもこれを味わってきたというのか。数度にわたる口紅歌姫との戦闘、そして他の女怪人との戦いの間には、孫娘にはとても教えることのできないような性的拷問を体験し続けてきたのでは……

顔を掴んだ触手だけは外れていたが降り注ぐ液量はさらに増し、香気を放つ乳液の雨がじりじりとホウオウレンジャーの身体を焼き焦がしていく。人肌のはずの液温が、高濃度のアルコールを浴びる様に熱い。その熱はすぐに耐え難い疼きに変わり、身体を性的な欲求に目覚めさせていく。もうこれ以上媚薬を浴びたくない、これ以上は駄目になると理性が拒否しているのに、乳房、性器、子宮は発情した雌の臓器そのものとなって充血し、早く犯してくれ、吸って弄り倒してくれと泣き叫んでいる。
何時間にも渡って責められ続けてきたにも関わらず、一度も貫かれてこなかった性器。不自然なまでに快楽調教から取り残されてきたスカートの内側は、自分から触手の侵入を待ちわびるまでに疼いてしまっていた。
「っう…! ふぅっ! こ、こんな、こんなもので…っ!」
身体を汚染していく発情熱に抗おうと首を振りたくって叫ぶが、そのために深く息を吸い込んだ肺は甘く焼け爛れて、それ以上まともに言葉を発することすらできなくなった。
白濁した雨の中でピンク色の人影がもがくように痙攣していた。触手の登場を待つまでもなく、ホウオウレンジャーは形のない粘液による性感マッサージを堪能させられている。泡立つほどに粘ついた液塊が次々に身体に纏い付いてくる感触が、もうどうしようもなく気持ちいい。濃淡が混じり合った流動物がスーツを滑り落ちていくたび、柔らかな吸盤で全身を吸われているような、えも言われぬ快感に意識が蕩けていく。
白い胴衣の隙間から入り込んだ粘媚薬はボディスーツと胴衣の間に溜まり、身体がもがくたびジュルジュルと音を立てて尖った乳首を胴衣の裏地に舐めさせる。皮膚から吸収された媚薬はすぐに内臓に作用し、下腹部を性への欲望で煮立てていく。

次へ
2009-03-28

鳳凰展翅(5)

いま唯一可能な抵抗は、できるだけ動かず、媚薬が全身に回るのを少しでも抑える事くらいだった。だが、触手がそれを許さなかった。
「あ…っ! あぅうぅ…っ!」
背筋を反らせて荒い息を吐くホウオウレンジャー。触手がチョンチョンと突いているのは単なる背中である。スーツ越しに、普段ならくすぐったいという程度の感覚も起こさないはずの部分が、粘膜をじかに触られたような刺激を伝え、切迫した甘い声が出てしまう。
「その様子では、もうすぐにでも白状してしまいそうね」
口紅歌姫の嘲りが飛ぶ。
「…だっ、誰がっはあぁ~っ!」
反論しようとした台詞は途中で悲鳴に変わった。腋の下にぐりぐりと触手が押し付けられている。それだけで、まるで性器を指でこじられているかのような激しい快感が沸き起こり、上半身を大きく捩ってしまう。媚薬に漬け込まれた乳房がスーツの中でグニュウと揉まれてスポンジのように愉悦が染み出した。それに声を上げる間もなく、触手がスーツの上から乳房に巻き付き、絞り上げた。
「んあっはぁ! ああぁん!」
触手は乳液でぬめったスーツ越しに乳房を巻き絞ることができず、何度も胸の膨らみに巻き付き、滑り落ちた。そのたびに乳房が中途半端な刺激にあえぎ、切なげな声が口をついてしまう。

濃厚な媚薬乳液を纏った触手はまた、半袖になった胴衣の袖口から内部に忍び込み、腋の窪みへ先端を擦り付けるように二の腕に沿って抜き差しを繰り返した。右腕も左腕も、グチュッ、ジュブッとしぶきを立てて袖の中へ触手が繰り返し突っ込まれ、擦り抜かれる。淫薬をたっぷりと塗りつけられた腋の下はまるで性器のような感度で抜き差しを受けた。柔らかい皮膚を触手でストロークされるたびに腕から背筋へと激しい快感が駆け上がり、上ずった声が出てしまう。犯されている、としか表現しようのない屈辱的な性感覚にホウオウレンジャーは涙を流した。
「くっ、いひあぁっ! こ…こんな事…やめろぉ…!」
腋への責めに夢中になっている間、本当の女性器にも触手が迫っていた。すでに両足にはブーツから太腿の付け根まで数十本の触手が巻き付き、優しく撫でさするようにして乳液を塗り込んでいる。短いスカートは捲り上げられ、スーツの貼り付いた股間の様子を口紅歌姫の視界に晒している。度の過ぎた快楽のために下半身の唇は閉じることが出来ずヒクヒクと痙攣しており、自ら粘液を垂れ流していた。
「これはまた、素直を通り越してあきれたお口だわね」
口紅歌姫の意のままに動く触手は秘唇を押し割って内部に侵入すると、その最も感じる部分を的確に探り当て、コリコリと抉り抜く。
「ひっ… ぃいぃッ!」
人間同士の性行為では有り得ない強烈な快感が身体の中心で発生し、ホウオウレンジャーをさらに一段階上の性悦にのた打ち回らせた。身体が二つに折れてしまいそうなほどに背が反り返り、拘束触手がギチギチと音を立てる。浴びている粘液に劣らず濃厚な分泌液が身体の奥から噴き出し、触手との間で糸を引く。
「あっ、あぁっ! がはああぁっ! あぁっ!」
さらに、細目の触手が数本、いま膣に挿入されているものへと巻き付き、太い螺旋状の円筒となって深く深く挿入され始める。ジュブブ、グチュチュと異様な音を立てて、赤黒い責め棒が光沢ピンクの谷間へ埋め込まれ、また引き抜かれる。瘤だらけの極太の肉筒に充血粘膜を捲り返しながら往復され、もはや言葉にならない叫びが喉から迸る。気持ちのいい部分をズリズリと摩擦されるたび、意識が飛ぶ寸前の絶頂感が押し寄せ、引いていく。
「『もうやめて』くらいの台詞も出てこないのかしら?」
「いや、やあぁあぁっ! ひいいぃあっ!」
女の身体を知り尽くした口紅歌姫の責めは変幻自在に幼い女戦士の肢体を弄んだ。局部に挿入されているものだけではなく、全ての触手が口紅歌姫の絶妙な制御によってホウオウレンジャーを嬲っていた。それ故、これだけの責めを受けながら、ホウオウレンジャーは未だ一度も絶頂を与えられていないのだった。
「ひぎいぃっ! はひいぃぃっ!」
乳首でも、膣でも、あるいは腋でも、あと一擦りで頂点を越えられるという瞬間に触手の動きをピタリと止められ、解消されない欲求不満に悶えさせられる。全身に絡み付いた触手のために、自ら腰を動かすことさえも叶わない。自分の意思では指一本動かせないまま、失神寸前の快楽の痙攣と、鎮めることのできない肉の疼きが交互にやってくるのだ。気持ちいい、イカせて欲しい、もっと強く突いて欲しい、もはやそんな事しか考えることができない。何度も繰り返された焦らし責めの中でも最高級の快楽地獄を、ホウオウレンジャーは媚薬ローションまみれの全身で味わい続けていた。
この苦しみから一瞬でも解放されるなら何もかも喋ってしまいたい、そう思いかねない極限状態だった。しかし口紅歌姫はそれを分かっているのか、今はあえて何も問いかけてこなかった。

媚薬入りの乳液はホウオウレンジャーの身体を流れ続け、触手群はそれを薄いスーツ越しに肌へ擦り込み、全身を揉み上げた。もうグローブの上から指を、ブーツの上から足の裏を触られてさえ感じてしまう有様だった。湯気を上げる蜜にまみれ、身をくねらせるピンクの戦士は言葉にならない絶叫を上げ続ける。部屋に焚き込まれ、肌に吸い込まれた媚薬は精神に異常を来たしてもおかしくない量だった。
「…そろそろかしら」
ホウオウレンジャーの反応に限界が見え始め、口紅歌姫はまず媚薬の流出を止めた。
「いいわ、一度だけ楽にしてあげる。気が狂う前にね!」
秘裂に挿し込まれた触手の先端が折れ曲がって膣壁の一点を強くえぐり、同時に他の触手がそれぞれの場所で急所を捏ね上げた。
「あ…!っあっ!んはあぁあアァ!」
膣奥で、白い閃光が爆発した。閃光は脊髄を駆け上って脳を突き抜け、意識と共に飛散していった。
強靭な触手が引き千切れるほど身体が弓なりに反り返った後、全身が力を失って触手に抱きかかえられるように垂れ下がった。

 ・ ・ ・

失神したホウオウレンジャーを覚醒させたものは、鞭よりも激烈で苛酷な苦痛だった。
暗闇の中に沈んでいた意識に無数の尖った破片が突き刺さり、強制的に目覚めさせられた。巻き付いた触手から電撃が迸り、身体を貫いたのだった。これまで数時間の快楽を上回るほどの激痛と、筋肉の痙攣が一気に襲い掛かり、ホウオウレンジャーをまた絶叫させた。
「ぎっあああぁあっ!」
拘束された四肢がめちゃくちゃに振り回され、4本の触手がギシギシと鳴ったあと、急に静かになる。
快楽で飽和していた神経繊維が一気に苦痛に塗り替えられ、身体がズタズタになったように動かなかった。普通なら丸一日は気絶しているであろう極度の疲労から回復する間もなく、触手で顔を持ち上げられ、尋問が再開された。
「もう一度聞くわ。ダイレンジャーの基地はどこ?」
混濁した意識の中でホウオウレンジャーは、唯一の心の支えである仲間のことを思い出し、苦痛に喘ぎながら答えた。
「い、言った…でしょ… おしえ…られないって…」
その言葉にむしろ満足したような様子で、口紅歌姫は新たな装置を作動させた。

次へ
追加エピソード
2009-03-28

鳳凰展翅(5.5) (追加エピソード)

(5)(6)の間にあたるエピソードです。



拘束装置から伸びていた触手のほとんどが穴の中に戻り、ホウオウレンジャーの手足を拘束しているものだけが残った。
撥水性の強いスーツ表面からは媚薬粘液が次第に滑り落ち、全身を綺麗に洗い流されたホウオウレンジャーの姿は地獄の拷問を受け続けた後のようには見えなかった。しかしぐったりと頭を垂れ、触手に吊るされた身体は疲労と痛みで動かすことすら辛い。
「お前のような淫乱がこの機械に弄り回されて、何時間もイカせて貰えないなんて、さぞ辛かったでしょう」
頭上で唸りを立てる拷問装置の作動を待ちながら、口紅歌姫がホウオウレンジャーに話しかけた。
「う……」
激しい消耗のために反論することさえできないホウオウレンジャー。淫乱という部分を除いてその言葉を否定することもできなかった。
「それにこの香り……」
口紅歌姫は大きなカットガラスの香水瓶をホウオウレンジャーの目の前にちらつかせ、中の濃いピンク色の液体を揺らしてみせる。
「凄いでしょう? 吸えば吸うほど、もっと欲しくなってくるでしょ?」
口紅歌姫の言葉とともに、頭上の装置に開いた穴の一つから太いパイプ状の触手が音を立てて這い出してきた。ゴムのような質感の先端部が手のひらほどに開き、内部が空洞になっていることを示すかのようにはあはあと霧状のガスを吐き出し始める。そのガスの正体は想像するまでもなかった。

見る見るうちに触手の先端が獲物に近付き、ホウオウレンジャーのマスク、それも銀色の三角形で描かれた鳳凰の嘴の部分を丁度ぴったりと覆うように吸い付いた。
「く……ふぁ……っ! っああぁ~っ! うあぁああぁっ!」
その途端に、ホウオウレンジャーはびくんと身体を引きつらせて悶えた。ホウオウレンジャーを狂わせるためだけに調合された魔性の香りが高濃度で呼吸器に飛び込んできた。
(き、霧が…… 直接……!)
濃厚な香気が、マスクなど存在しないかのように口元に吹きかけられた。マスクの中でも気体の透過性が高く作られた部分を触手に吸い付かれて、希釈も解毒もされない甘美過ぎる媚薬を何度も何度も肺の奥まで吸い込んでしまう。
「ひぃ……っあああぁっ! あはあぁうっ!」
乳液状の媚薬を粘膜に塗り込まれたときでもこれほどの効果はなかった。肺から吸収された媚薬成分があっという間に全身に巡り、あらゆる器官を蝕んでいくのが分かる。目の前に極彩色の光が広がり、渦を巻く。
「ぁ……っ……! っはあ……ぁ……」
数秒のうちに、ホウオウレンジャーはまたあの強制発情状態に引き戻されていた。麻薬そのものである媚薬香の影響で、身体中に突き刺さっていた電撃の痛みは完全に消え失せていた。そしてそれと引き換えに、身体の芯から滲み出してくるような性の渇望が意識を支配している。全身が火照り、触手の愛撫を待ち望むかのような疼きが腰骨の中に溜め込まれていく。
(駄目……だめぇ……っ! また……ち、調教が……!)
「さぁ、効き目はどうかしら?」
口紅歌姫が、乾いた化粧筆でホウオウレンジャーのブーツをくるぶしから脛へと軽く撫でる。それだけで、敏感になりすぎた戦士の身体は性器をなぞられたかのように仰け反り返り、絶頂寸前の鳴き声を上げてしまう。足首を曲げ伸ばしし、筆が通り過ぎた場所の痒みのような感覚をどうにかやり過ごそうとする。
「かひいぃ……っ! ぁはぅ……っ!」
「フフッ、想像以上ね」
同様に、スカートの前垂れを筆で掃かれると、快感と同時に柔らかな毛筆の毛羽立ちまでが事細かに知覚され、スーツの表面にまで感覚神経が張り巡らされているかのような異様な錯覚に苛まれる。分厚いブーツやグローブに絡み付いている触手の感触も先程までよりずっと敏感に感じられた。
(こ、こんな……おかしい……! スカートを撫でられただけなのに……!)
「本当、淫乱なカラダね。ちょっと気力をいじってやっただけでこの有様。もう身体中、どこを触ってもイクでしょ?」
口紅歌姫の言う通りだった。スーツ表面を覆う気力の働きによって、スーツが第二の皮膚どころか粘膜のような感度を持つ皮膜に変化させられていた。身体に密着していないスカートさえ、今はまるで性器の延長線上にあるようだった。
「あ……ぁっ…… くぁあ……っ!」

しばらくの間、一度目の筆責めとほとんど同じ光景が再現された。ただし、今度は切り裂かれてさえいないスーツを筆でなぞられ、それが快感としてホウオウレンジャーを絶頂の寸前まで追い込んでいる。広大な面積の性感帯と化したスーツ表面を好き放題に責め立てられ、電撃を浴びせられたように身体が空中を跳ね回る。しかしそんな状態でも絶対にイクことのできない範囲で刺激の強さをコントロールされ、快楽責めに赦しを乞うような台詞が出かかってしまう。
「い…… いぁあぁっ! そんなぁっ! そ…そこぉっ!」
スカートの正面をぐりぐりと突かれ、その奥にある性器を焦らされながら、スーツそのものが感じるじんわりとした快感に叫び声を上げ、最後の一押しが与えられないもどかしさに苦しむ。
(あ…あと少し…! あと少しなのに…! それだけで楽になれるのに…!)
つい先程ほんの一度だけ味わった壮絶な性的絶頂の記憶を頼りに、淫らな欲求が子宮からじゅるじゅると蜜を分泌する。媚薬のシャワーが流れ落ちてしまった今、スカートから垂れる液体は隠すことができなくなっていた。

口紅歌姫が筆を収めた後にはより一層の欲求不満、渇きがホウオウレンジャーを襲った。ガス状の媚薬はマスクに充満し、ブーツの中で爪先が反り返り、身をよじる程に苦しいのに、求めている刺激はもう与えられない。快楽の依存症とでも言うべき状態にされたホウオウレンジャーは発情した雌の肉体を持て余し、乱れた呼吸で媚薬香をますます深く吸い込んだ。
(こんな状態で……触手に責められたら…… も、もう……)
感覚どころか理性を直接狂わすような媚薬を呼吸させられ、恐怖と期待が入り混じった感情が脳に渦巻いた。
「安心なさい、筆はもう終わりよ。今からはこれがお前の相手をするのよ」
呼吸器を焼く毒霧の放出が急に止まったかと思うと、ゴボッ、ゴボッという下水管が立てるような音がホースの奥で聞こえ始めた。拘束装置の穴から這い出してきている赤いホースの根元のあたりが膨らみ、その膨らみがこちら側へと移動してきた。それにつれて下水の音が、気体や液体ではなさそうな粘りのある音に変化した。
吸わされていたガスの濃度が下がり、少しは回復した思考力で音の正体を見極めようとし始めたとき、マスクの顔面に細かな柔らかい物体が大量にぶちまけられた。
「!?」
覚悟を決める時間もなかった。バイザーに張り付いた肌色の物体に目の焦点が合った瞬間、ホウオウレンジャーはこの日初めて発する種類の悲鳴を上げた。
「あ……あぁ、ひ……いやぁああああぁっ!!」
マスクの視界いっぱいに飛び散るようにへばり付いた肌色は、ナメクジに似た形状と大きさの軟体生物の群れだった。ほとんど反射的に頭をぶんぶんと振り、それらを振り落とそうとするが、粘着質の液体に覆われたナメクジ達は視界から全く消えてくれない。半透明のバイザーに、軟体生物が脚の代わりに身体の底部を蠕動させてマスクの上を這い回り始めた様子が間近で見て取れる。
数百匹と思われる生物がマスク表面を這い回る、ピチャピチャという粘り気のある音が内側に響いてくる。そして、すぐにそれらが首筋や肩にも落下し、スーツの上をぬるぬると歩き出したのが肌に感じ取れた。
「嫌っ! あぁああ! やめっ!」
機械製の触手が粘液を纏っていた時とは全く違う、生物特有の感触。生理的な嫌悪感と共に、たった今からこの軟体生物による快楽の調教を受けるのだという動かしようのない現実が襲い掛かってくる。数センチほどの無数の肉の群れが胴衣の肩や胸を這うだけでも、過敏になった今の身体にはすでに筆責めを上回る拷問の始まりに思えた。
そして、マスクの前方やや上で口を開けたままにしている赤いパイプがまた根元を波打たせ、第二、第三の吐出を予感させた。

「うぅああぁあああっ!」
やや白濁した粘液とともに、パイプの出口からは色も形も様々な生物が吐き出され、マスクの前面にびちゃびちゃと当たって滑り垂れ落ちた。形が様々といってもほとんどは不定形に近いナマコやヒルのような軟体動物で、そこに蛇のようなもの、ムカデのようなもの、ときおり昆虫のようなものが混じっている。
彼らの行動はほぼみな同じだった。柔らかな身体をホウオウレンジャーのスーツ上に密着させ、その表面を這い、吸い付き、舐め、しゃぶり回す。飢えた虫の群れへ大きな餌が与えられたかのように、獲物の身体から気力を吸い出し、気力の実体化したスーツを表面から削り取って栄養を摂取しようとする。もちろん、虫の力で簡単に気力を奪えるはずはない。だが何千何万という虫が全身をくまなく吸い、舐めしゃぶる動作を繰り返すだけで、ホウオウレンジャーはもう快楽の泥沼に放り込まれたような悪夢の感覚を味わっていた。
「うぅううあぁっ! はぐあぁああっ!」
粘膜のような感度に変えられたスーツは、皮膚の上にぴっちりと張り付いている感触がありながら、全身の皮膚を剥ぎ取られて神経が外界に露出しているにも近い感覚をもたらす。それを虫たちにぐちゅぐちゅと齧られ、啄まれても、痛みはなくただ快感だけが中枢神経に叩き込まれる。
「あがぁっ、ひいいっ! はひぃいい!」
そして虫たちの中には実際に吸引、吸い出しに特化した者もいた。ヒルのような形状をした生物が吸盤状の口でスーツに食い付き、そこから音もなく、ごく緩慢なスピードで気力を吸い取り始める。一匹ずつが吸う気力の量は少なくても、それが群れで体の各所にへばり付いているため、はっきりと体感できるほどの漏出感がもたらされた。白い胴衣に吸い付いていたはずのヒルの身体が次第に薄いピンク色に染まりつつ膨らみ、その重みに吸着力が負けてプツンとスーツから外れて下へ落ちていく。スカートやブーツの表面からもそうして気力が吸い出され、皮膚や粘膜をくすぐられるのとは別種の恍惚感が断続的に生じる。
触手で、筆で責められている間ずっと待ちわびていた絶頂をホウオウレンジャーは今、軟体動物の群れによって与えられていた。イッたこと、意識が飛んだことに自分で気付くこともできないほど連続でイキ続けていた。数十秒ごとに身体を痙攣させ、粘りの強い愛液のしぶきをビュッ、ビュッとスカートの内側に飛び散らせながら、何も考えられずに虫達に全身犯され続けていた。

「退屈ね」
イキ狂うホウオウレンジャーを始めは笑って見ていた口紅歌姫だったが、強がりや哀願の台詞を発することなく、人間の言葉を失って叫び続けるだけの姿には逆に興を削がれた様子だった。
浴びせた虫の半数ほどが床へ垂れ落ち、また口から吸わせた媚薬の効き目が一段落してぐったりと気を失った状態になった捕虜の頭を揺さぶり、吐き捨てるように言う。
「勝手に壊れないで頂戴」
辛うじて意識を取り戻したホウオウレンジャーは、まだ脳の半分ほどが気絶から目覚めていないかのように呆然と吊るされたままになっていた。
「一つずつ行くわよ。例えばこれ……」
口紅歌姫の手には、透明なガラス製の注射筒に薄桃色の液体が満たされたものが握られていた。その先端には注射針ではなく、浣腸に使うようなゴム製の突起口が付いている。

(製作中)
2009-03-29

鳳凰展翅(6)

「ホウオウレンジャーは口を割ったか」
上階に戻った口紅歌姫はガラに問われて、地下室の拷問装置の様子を映し出した。
「ご覧の通りで。しぶとい娘でなかなか…」


『うあぁっ! んうあぁ~っ! ああぁ~っ!』
蜜にまみれたホウオウレンジャーの身体には数え切れない虫や軟体動物、ゴーマの生み出した妖虫が張り付き、這い回っていた。
甘い媚薬の染み込んだスーツが、数千の小さな口で吸われ、舐めしゃぶられ、甘噛みされていた。一瞬の休息もない責めに、ホウオウレンジャーの絶叫が途絶えることなく続く。
映像の視点が変わり、吊り下げられたホウオウレンジャーの下半身がアップで映し出される。股間にはカエル程もある巨大なナメクジが体の半分以上を突っ込み、尾部をぶるぶると震わせている。そのすぐ上では尿道を往復しているのか、指ほどの太さの真っ赤なミミズがスーツに深く食い込み、チュル、チュルッという音を立てながらリズミカルに出入りを繰り返している。そして後ろからは平たいヒモ状の生物が複数垂れ下がり、その端は床にまで達していた。

「薬を使って、尻や尿道でも悦びを感じられるようにしてやりました。尿道には毒ミミズが一匹だけですが、お尻の中はもうサナダムシの養殖場、これは気力を吸い込んで卵を産み…」
「…フン! もういい!」
ガラは嫌悪に満ちた表情で口紅歌姫を見ながら言った。
「これでも喋らんというなら用はない、即刻処刑しろ! 口紅、お前の好きにするがいい!」
足音高く去っていくガラに、口紅歌姫は満面の笑みを浮かべた。
「ありがたき幸せ」

・・・・・・

「喜びなさい、処刑のお許しが出たわよ」
口紅歌姫の声ともに、ホウオウレンジャーの手足に巻きついていた触手が緩み、鳥居の中へと戻った。
それと同時に、ベチャアッ、と床の上に投げ出されるホウオウレンジャー。陰部を侵食していたナメクジとミミズがその勢いで飛び出し、気の狂いそうな肉粘膜の摩擦からようやく解放された。潰れた虫と粘液でドロドロの床に這いつくばり、束の間の安息を享受する。
「は…はァっ! はぁ…んッ! はァ…」
何時間ぶりの解放だろう。目が眩み、しばらくは顔を上げることさえできない。媚薬漬けにされた全身がだるく、縛られていた手足にはまるで力が入らない。口紅歌姫の言葉も脳にまでは届いていなかった。
「はあ、はうあぁ…ん…」
「ここまでよく耐えたわ、おかげで私も随分楽しめた…」
口紅歌姫の足元に倒れているホウオウレンジャー。虫責めから逃れ、マスクの中で苦し気な呼吸を繰り返すうち、徐々に目に光が取り戻されていく。地獄のような凌辱を経てなお戦う心は失われていない。ようやく訪れた反撃のチャンスだが、まだ体がそれについていかなかった。
「その努力に免じて、これ以上カラダに傷が付かない方法で殺してあげようと思うの、例えば…」
ゆっくりと拳を握り締めてみる。動く。口紅歌姫が横を向いている隙に、震える手を腰へと伸ばす。
武器を取ることが目的ではない。スカートの中に手を差し入れ、虫責めの残党、未だスーツ越しに腸粘膜から気力を吸い続けている尻の中の寄生虫を思い切って引きずり出す。ヌルルル…と、先程までじわじわと味わい続けてきた排泄の快感が早送りで再生され、開発済みの直腸穴から気の遠くなる快楽刺激が逆流していく。反射的に少量の尿が膀胱から溢れ出し、尿道を甘痒く刺激する。
爪先がぴんと伸び、声を出して悶えそうになったが、必死で堪えた。自分の手で、自分の意思で排泄孔を弄り回す快感に、調教された身体と心がズルズルと堕ちていきそうになる。歯を食いしばり、グローブの掌や手首にサナダムシの細長い胴体を巻き付けて引き抜いていく。増殖と再生を繰り返して腸内に1メートル以上残っていた何本もの肉紐が温かい穴の中へ戻ろうとするのを終端まで抜き出し終わると、ずっと掻き回され続けていた直腸の内壁にようやく解放感が訪れた。千切れた小個体がグローブの指に絡みつき、肉の断片が腸内に残って蠢いたが、奪われる気力よりも湧き出してくる力のほうが大きかった。

(いける…!)
手足に力を込め、拘束装置の触手が届かないところまで素早く横転し、そして立ち上がる。拷問でボロボロのはずの身体は、それを感じさせないほど機敏に動いた。
「油断したわね! 口紅歌姫!」
声を奮い立たせて叫んだものの、ピンクと白のスーツは所々を虫に吸い付かれ、濁った粘液にまみれて、震える脚の間からはなお自分の発情液をポタポタと垂らしながらようやく立っている状態である。口紅歌姫は、そんな体で何ができるといった風に黙ってホウオウレンジャーに向き直った。
距離を取ったまま、身構える。これが最初で最後のチャンスだった。しかし今まともに戦っては勝ち目はない。隙を突いて逃げ出す以外道はなかった。
(出口は口紅歌姫の背後、それなら…)
正面に構え、右の拳を左の掌へ合わせて気力を練る。
(一文字竜巻であいつを吹き飛ばすしか…!)
力が漲る。大地の気力が身体に流れ込むのを感じる。
ホウオウレンジャーの全身が輝き、スーツに粘りついた液体を吹き飛ばした。快楽に爛れ切っていた全身の感覚が一瞬でクリアになる。まばゆい光が、身体に取り付いた虫を焼き尽くしていく。

「天風星…一文字 …っ!?」
竜巻を発動させようとした瞬間、手のひらへ集まるはずの熱い気力が急激に下腹部に流れ込むのを感じ、そして身体の奥で発生した強烈な違和感にホウオウレンジャーは思わず構えを解き、自分の身体を抱きしめた。
内臓が疼く。股間から熱いしたたりが溢れ出し、一度は清浄になった白いスカートの内側を汚して震える脚へ伝っていく。
「はあっ…! ア…あぁうっ!」
子宮が灼けつくような感覚にホウオウレンジャーは身をよじらせた。自分の内臓が自分のものでないように収縮を繰り返す。いる。苦しさのあまり、下腹部を押さえたまま地面に崩れ落ちた。
「なに…これっ… 何なの…!?」
股間から汁を垂らし、石の床に額を擦りつけるピンク色の戦士を口紅歌姫が得意気に見下ろす。
「残念ね。それもこの香の効果。気力を使おうとすればするほど身体が発情していく」
解毒不可能なほど吸い続けた媚薬香は、表面上は回復したように見えた身体を裏で蝕んでいた。口紅歌姫の見せた大きな隙は、万に一つもホウオウレンジャーに逆転の可能性がないことを思い知らせるためのものだったのだ。
「そんな… そんなあぁっ…!」
体内を通るあらゆる気力が生殖器官に刺激を与え続けている。大岩を吹き飛ばすほどの気力エネルギーが狂い、臍下丹田に流入したのである。鳳凰の雄の煮えたぎる精液を腹に流し込まれたようなものだった。スーツの下で充血した陰核が男性器のようにビンビンに勃起し、はち切れそうに震える。
「ん…んあぁ~っ!! うぁ~~っ!」
続いてやってくる、子宮が巨大な精液タンクと化したかのような異様な内臓感覚。しかもその熱い精液は外から注入されたのではなく、自分の体から湧き出してきたのだ。出したい、という、尿意を煮詰めたような切迫感が込み上げてくる。
「おやおや辛そうねェ。なんなら、もう少しさっきの続きをしてあげてもいいのよ?」 
「だっ、黙れぇ…! くはぁ…ッ!」
この熱塊を、苦痛の素を、掻き出したい。ホウオウレンジャーは訳が分からないまま、びしょびしょの膣に夢中で指を突っ込んでいた。必死だった。だがしなやかなグローブに包まれた中指を根元までこじ入れ、中を滅茶苦茶に掻き回しても熱源には届かなかった。
「あ、ぐっ…身体がっ!」
充血した粘膜を捏ね回しながら、指先で熱塊の出口を探した。スーツ越し、グローブ越しの接触がもどかしくて堪らない。柔らかな裂け目を押し広げ、呻き声を上げながら何とかして精液タンクの口を開ける方法を求めた。やがて辿り着いたのは、勃起した陰核だった。
気力の暴走と快楽責めの後遺症によって肉豆は指の腹で楽に摘めるほどに膨らんでしまっていた。包皮の剥けた豆をヌルヌルとしたスーツの上から押さえつけ、扱くと、沸騰する精液が突起の根元まで沸きあがってくる。
(で…出る…っ! 出せる…!!)
たまらず、親指と人差し指で陰核を抓み、男のオナニーの真似事のように指の腹で上下に擦り立ててしまう。立ちはだかる口紅歌姫の足元に転がったまま、どうしても右手の動きを止められない。
「ひぃっ! ひぃっ! 出て…出てよぉ…!」
精液に換算すれば数リットルにはなるであろう鬱積した気力を解放しようと、手だけでなく腰を狂った様に前後に振るホウオウレンジャー。しかし女の身体には溜まった気力を射精によって放出することはできない。出来損ないの小さな疑似ペニスを右手で弄り回し、左手で乳房を揉みしだきながら、ピンクと白の戦士は絶望的な自慰に耽った。
「ほっほっほ…無駄な抵抗をしてくれたせいで楽しみが長引いたわ」
口紅歌姫はホウオウレンジャーを拘束装置の真下へ蹴飛ばし、装置に合図を送る。
「廃人になるまで付き合ってあげる」
「やめ…やめてえぇ! それだけはあぁ!」
再び、赤い触手群が頭上から伸び、暴れるホウオウレンジャーを徐々に拘束した。一度この機械に捕えられたらもう絶対に逃げ出せない、これからまた一瞬の途切れも無い快楽地獄が待っている、それを教育されただけあってホウオウレンジャーの抵抗ぶりは無様なほどだった。

手足に巻きついた触手で四肢を開かされ、ホウオウレンジャーの手に代わって触手が陰部への刺激を務める。触手は先程までよりもやや太い、先端に開いた円形の口から濁った粘液を吐き出す種類に変わっていた。その一本が股間に這い寄り、勃起してスーツの股に浮き出た敏感な小突起を丸口で強引に咥え込んだ。
「あがぁあああああぁっ!」
指の刺激などとは比べ物にならない高精度のフェラチオ責め。触手の小口いっぱいに頬張られた肉豆は触手に密着状態で吸われ、ねぶられ、ついで咀嚼された。触手口内にある輪状襞の繊細な動きの一々を、ホウオウレンジャーは身体の最も敏感な部分で賞味させられた。脳が痺れるような痛痒感が神経を駆け上がってくる。だが依然としてその身体に射精を行う能力はない。行き場のない快感は爪先から頭蓋骨までを滅茶苦茶に駆け巡った。
「あっ! あっぐああぁぁ!」
スーツの下で包皮から顔を出し膨らんだ陰核は、優しく激しく吸い立てられビクンビクンと震えるが、ただ快感を吸収することしかできない。射精することのできない生殖突起をひたすらに責め続ける拷問機械。射精寸前の快感が何度も何度も全身を貫くが、絶対に逝くことができない。女の苦しみどころか、男の苦しみまでを同時に体験させられ、ホウオウレンジャーは発狂する寸前だった。

次へ
2009-03-29

鳳凰展翅(7)

「面白いオモチャが手に入ったようじゃな」
喘ぎ狂うホウオウレンジャーを横目に、突然現れた老人の声が口紅歌姫を驚かせた。
「ゴーマ元老院の者じゃ。ただのオモチャで終わらすのは少々勿体無いと思うてな」
続いて、ホウオウレンジャーの足元に謎の機械が出現した。金属台に据え付けられた透明な球形タンクの中で黒い霧が音を立てて渦巻いている。そして、タンクの表面に開いた穴から蛇腹式の肉色の管がゆっくりと延び出してきた。
「これは一体…?」
タンクから延びた管がくねくねと動き出す。触手にも似て生き物のように蠢くその筒状器官は先端がやや広がった形状をしており、まるで呼吸するかのように口部をわずかに拡張収縮させていた。管が囚われのホウオウレンジャーの方へ向かい、股間に狙いを定めた。
「気力を吸い取り、妖力に変えて蓄えるのじゃ」
ホウオウレンジャーにはその会話は途切れ途切れにしか聞こえていなかった。しかし、触手口に吸われ続け、今にも先端から精液を噴きこぼしそうな小突起に向けて迫ってくる生体筒が何を目的としているかは一目瞭然だった。管の先端が鈍い音を立てて変形し、ヒトデ型に花開いたかと思うと、内側から粘着質の透明なゼリーを溢れさせた。肉豆に吸い付いていた触手が外れ、その瞬間入れ替わりに管の粘着端が局部へ接吻するようにブチュゥと張り付いた。
ジュル、ジュジュルルルルウウゥッ!
「やはあああああぁっ!」
臍下に鬱積した熱い気力が、陰核を通り抜けて吸入器の中へ猛烈に吸い出された。生物学的にはそこに管など通っていないにもかかわらず、経絡がいわば架空の精輸管となって陰核先端を気力の放出口に変えた。溜まっていた気力が霧状の光となって突起から勢い良く噴出する。そして軽くもう2、3度。
感覚神経の密集した陰核を気力が通り抜ける感覚は射精に匹敵する快感だった。射出に合わせて、拘束された身体が海老反りでビクンビクンと跳ねる。ゼリーで股間に接着された吸入管が膨れ上がるほどに気力が充満し、やがてタンクの中へ吸入されていく。
もしも吸入管の内部を覗くことができたならば、放出された気力が、ホウオウレンジャーのスーツと同じ鮮やかなピンク色の霧光となって流れていくのが見えただろう。しかしそれらはすぐにタンク中でどす黒い色の妖力へと変換されてしまう。

「ほほっ、予想以上の勢いじゃな」
「か…ぁ…、はっ…」
生まれて初めて経験する射精の衝撃に、ホウオウレンジャーはマスクの下で声もなく喘ぐ。爽快と言えるほどの放出の快感と、その直後にやってきた底無しの脱力感に腰の骨が溶け出してしまいそうだ。
(い、今の… 私の気力が…!)
肉突起はゼリーに包まれて屹立したまま、次の射精を待ち焦がれて震えている。子宮にはまだ、何十回という分量の精が渦巻いているのである。気力吸引機は獲物の気力の全てを吸い出そうとするかのごとく唸り、吸入管の先端が脈動を開始する。
ジュウッ、グジュルルルッ、ジュルルウウゥ!
「駄目っ! 吸うなッ! もう吸うなあぁ! 出るぅああぁあぁッ!」
叫びながら、ホウオウレンジャーは身体全体を強張らせ、背骨の限界まで反り返って、自分の意思では止められない強制連続射精の開始を迎えた。
「ああぁあぁっ! うあぁ~~っ! とめっ、止めてぇっ! 吸わないでぇあァ~~ッ!!」
湿った粘音を響かせて吸引機が脈打つ。濃厚な気力が敏感な肉突起を通過していく感触が脊髄を駆け上がって、頭がガクン、ガクンと仰け反り返る。
接続部から溢れんばかりの霧光が吸入管を流れていく。止めたくても止められない。気力が奪われていく。反撃のためようやく手にした最後の力を精液に変えられ、搾精機で搾り取られていく……
「は……ぁっ! あ、あぁおおぉっ! やめて! 出るぅうっ!!」
射精を司る神経に微弱電流を流し続けられているような、終わりのない絶頂感。吸入管に支配された局部が途切れなく精の放出を繰り返す。無慈悲な吸引機構は、蛇口の開きっぱなしになったホウオウレンジャーの身体から途切れなくエネルギーを搾り出していく。
「素晴らしい、素晴らしいわ!」
口紅歌姫は手を叩かんばかりにして狂喜する。
「この気力はゴーマ宮を浮遊させる動力源に使えそうじゃ。いくら集めても困らんのう」
「気力が尽きて死ぬまで搾り取ってあげましょう…」
気力をゴクゴクと吸い込む吸入管の動きが加速する。いくら出しても、いくらイッても気力の噴出は止まらない。子宮の中の気力が涸れるまで搾精は続き、ホウオウレンジャーは全身を駆けめぐる絶頂の快感に泣き叫んだ……

・・・・・・

どれくらい時間が経っただろうか、吸引装置の音が止まり、ホウオウレンジャーは文字通り精根尽き果てて拘束装置に抱えられていた。
動けない。目が霞み、息をするのがやっとの状態だった。気力を放出し尽くした腰から下は感覚さえ失われている。
(…お、終わった…?)
「まだ息があるわ、やってみましょう」
口紅歌姫の声の後に、下半身が衝撃とともに突き上げられた。触手が濡れそぼった膣の奥深くへ無造作に突き込まれ、先端から強烈な電撃が迸った。
「がっはああああぁ!」
体内深くで生じた火花がスカートを跳ね上げて噴き出し、沸騰した愛液から白煙がうっすらと立ち昇る。電撃による深刻なダメージを回復しようと、ホウオウレンジャーの意思とは関係なく気力が子宮へと流入した。麻痺していた性器が感覚を徐々に取り戻し、激痛が和らいでいく。
だが、流れ込み続ける気力は先程の一文字竜巻と同じ効果をもたらした。
「っあっ! うあぁあぁっ! 身体が! からだがああぁ!」
再び内側から気力によって灼かれる子宮。今度は子宮だけでは済まなかった。乳腺組織にも熱い気力が沸騰し、パンパンに膨れ上がった乳房の突端から、吸われるまでもなくスーツを通り抜けてピンク色の霧が吹き出し、空中に溶けた。吸引装置がそれを見逃すはずはなかった。
ジュゥ、ジュボッ!
「くひうぅっ!」
グジュブボッ!
「がはぁっ! うぅあっあ〜っ!」
上半身に二つ追加された粘着口が、両乳首をしゃぶり上げながら濃厚なピンクの霧を吸入した。

サムネイル

身体の三箇所から気力を吸い出される感覚にホウオウレンジャーは絶叫を繰り返した。精液と乳汁を同時に搾られている。もう自分の肉体が自分のものでないように、気力が勝手に身体を通り抜けて、噴き出していく。
「フフフ、これでもうお前はゴーマの発電機よ…」
「嬉しいじゃろう、この快楽が死ぬまで続くのじゃぞ」
「ひぃぃ、いっぎぃいい! やめて! お願いもうやめてえええぇ!」
悲鳴と笑い声が交錯する中、搾乳、搾精、強制回復が延々と繰り返される。もはや拷問ですらない処刑が始まった今、一切の言葉は聞き入れられなかった。
悲鳴が単調になると、ホウオウレンジャーの苦痛を増すだけの目的で次々と新しい種類の触手や虫が使用された。気力をコントロールする力を失ったホウオウレンジャーは体の各所からピンクの霧光を噴き出し、粘液触手と妖虫が美味なエネルギーを求め争ってスーツ表面を吸った。

ゴーマの幹部や戦闘員が入れ替わり立ち替わり見物に訪れる目の前で、ホウオウレンジャーは許して、もう許してと叫びながら気力を搾り取られ続けた。もはや戦う意思が失われても、少しでも正常な意識や生存意欲が残っている限り気力は無限に湧き出し続けるのだった。

・・・・・・

「ガラ様、ホウオウレンジャーの処刑、終了いたしました」
触手に支えられて力無く拘束装置にぶら下げられたホウオウレンジャーの身体は、もはや気力を吸われ尽くした搾り粕でしかなかった。

(完)

 本文中イラストはベルダン様より頂きました。ありがとうございます。
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