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2015-08-02

飼鳥(24)

「そろそろ分かっただろう」
唐突にTVの傍らに現れたメディア魔術師の姿を、ホウオウレンジャーは何故か全く驚くことなく見詰めた。
「これが君の本当の姿なんだ」
その台詞は、さっき部屋に現れたときとほとんど同じ、冷酷なまでに落ち着き払った口調であったにも関わらず、敵組織の人間が調教の対象に向けて掛ける言葉とは全く違うように感じられた。
鳥籠の扉を開け、縛られた自分のそばにゆっくりと腰を下ろしたメディア魔術師の身体が肩に触れ、ホウオウレンジャーは理由もなく、良かった、これで助かるという安堵の気持ちになって身体の力を抜いた。
給餌器の肉管がスルスルと軽い音を立てて天井から伸び、メディア魔術師の手にその先端が納まる。
(あぁ…… の、飲ませてくれるのね…… 薬……!)
「ほら」
恋人の手の中にある、管の裏側で肌色の組織がうねうねと動き続けている肉ホースの方へ、床に転がったホウオウレンジャーは、ちょうど餌を欲しがる鳥のように必死で首を伸ばし、銀色の嘴を自分から給餌器先端に吸い付かせる。
「んん…… んんぅ~っ!」
口中に頬張った人工ペニスが膨らむ感覚と同時に、あの甘美な蜜が喉の奥に流れ込んできて、食道や胃にまで染み渡る快美感にホウオウレンジャーはぶるっと身体を震わせる。隣に腰かけた恋人に頭や首を優しく撫でられながら、幸せでいっぱいの時間を過ごすかのように身体の側面を相手に擦り付ける。

やや明るくなった鳥籠の外に並んだTV画面には相変わらず男女のセックスの映像と、ホウオウレンジャーの悶える姿が映し出されていたが、薬で気持ちが落ち着いた今見ると、それらは感動的で美しい場面の数々と、そして今となっては恥ずかしくて笑ってしまうような昔のエピソードのように思えた。
『あ、あぁ……! 許して、もう許して……!』
どうしてあんな情けない姿を晒したのか、と自分を恥じつつ、ずっと眺めているとどこかチクリと胸が痛くなるような不安感もあって、できればもう見たくないなと思ううちに、拷問のシーンはTVから消えた。

(美味しい……!)
口と喉全体で吸い上げるようにして媚薬を味わいながら、ホウオウレンジャーは力が満たされていくように感じていた。次にまた薬が切れても、諦めずに堪えていればまたメディア魔術師がこうして助けに来てくれる。薬が終わった後にはあの「ご褒美」もあるはずだ。たとえ何か月でも、何年でもこのまま過ごしていられる、という自信が湧いてきた。
「そうだ、君はもう大丈夫だ…… 俺たちの仲間だ……」
(仲間……)
ダイレンジャーの仲間達のことを決して忘れたわけではないが、今はどうしてもあちらへ戻らなければいけないという切迫した気持ちはなくなっていた。ゴーマを壊滅させるための戦いに、自分から加わる気にはどうしてもなれない……

「上手く仕上がったようね」
口紅歌姫の声だった。もう恐怖心はなかったが、ホウオウレンジャーは反射的にそちらを向き、紫色のストライプが螺旋状に身体を取り巻いた口紅歌姫のコスチュームに見惚れるように目を細めた。薬の作用か、その姿には後光のように背後から虹色のオーラが発しているようにも見えた。
(綺麗だわ……)
「昨日よりずっと素直になりました。貴方のおかげです」
「フフ、そんなところかしらね」
もう自分に剥き出しの敵意を向けることのない、朗らかな様子の口紅歌姫の横顔は、妖しい美しさだけではなく女性らしい自信に満ちていて、これからはもう敵ではなくなるのだから、十分に尊敬の対象として従うことが出来そうだった。
しかし、その反対側の頬には、自分が戦いの中で付けた大きな傷の跡が残っているのだった。
「そろそろ、手を解いてやっていいですか」
メディア魔術師の言葉に、口紅歌姫は少し迷ってから、いいでしょう、と答える。
汗やその他の液体が浸み込んでいたためにネチャリと音を立てて、背中の分厚い革手錠が外される。肩から先がずっと痺れていたところに血液が流入し、ズキズキとする痛みが両腕を襲うが、解放の快い感覚の方が優っていた。
「うん、ん……っ!」
「大丈夫か」
恋人の問い掛けにマスクの中で精いっぱいの笑顔を作って、ホウオウレンジャーは大きく首を縦に振る。両腕は痺れていてまだ動かせないが、少し我慢すればすぐ元通りになりそうだった。
「口を……」
「そうねぇ、外してみましょうか」
口紅歌姫が小さな鍵を一つ投げて寄越す。メディア魔術師がそれを受け取り、マスクの側面に挿し込んで回すと、金属音と共にマスクの口部の接続が緩んだ。そこに指を掛けて喉に押し込まれていた口枷を引き抜くと、大量の唾液と共に、黒いゴム質のディルドーがホウオウレンジャーの口から引き出されてきた。
「は……ぁぅ……っ、ぁあ……」
ぼんやりとした意識の中で、声の出し方がなかなか思い出せなかった。顎の力、舌を動かす力が弱っていて、唾液をだらだらと流すばかりで口から息を吸うのも上手くいかない。
「あ、ぁお…… お……っ」
メディア魔術師に肩を抱かれ、首をできるだけ真っ直ぐ持ち上げて、必死で言葉を出そうとする。
「ご、ごめんなさい…… 私……!」
解放後の第一声となるその台詞は、口紅歌姫に向けられたものだった。
「貴方の顔に、そんな……き、傷を……!」
調教途中のやり取りとは全く違った受刑者の態度に、口紅歌姫は予想以上の出来といった風に満足げな表情を浮かべる。
「ようやく解ったのね」
自分の罪の重さが、と口紅歌姫は続けようとしたが、犯罪者の悔悟を受け入れる官吏という今のシーンの雰囲気を壊すまいとして、内心でほくそ笑みながらそこで一度言葉を切る。
「は、はい…… 私は、取り返しのつかない事を……」
「そう、一度負った傷や罪は簡単には消えない、でも長い年月の間には癒せるものもあるわ、本人や周りの心次第でね」
「俺も同じだ」
メディア魔術師は横から呟くように話しかける。
「ゴーマに刃を向けることは許されない。俺も君も大きな間違いを犯した。君の罪には長い時間がかかるかも知れないが、必ず償いをするんだ」
「その通りよ」
口紅歌姫は、笑いの発作にも近い精神の昂ぶりをこらえ切れない様子で、大きなジェスチャーと共にホウオウレンジャーに告げる。
「お前には無限の刑期、老いることも死ぬこともできずにこのゴーマ宮で奉仕し続ける最高刑を用意したわ。でも精々頑張りなさい、幹部や元老院のお目に留まれば、50年もしたら『ホウオウ慰安婦』なんて名前を頂いて地上に戻れることもあるんじゃないかしら? そう、私のようにね……!」
口紅歌姫はその台詞を一気に言い切るとくるりと踵を返し、部屋を出て行きながら部下達に命令する。
「しばらく、メディア魔術師に任せるわ。お前達も遊んでていいわよ」

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2015-08-23

飼鳥(25)

「あぁ……っ! あっ! あっ! ふぁ、あ……っ!」
先程までとはうって変わって明るく照明された鳥籠の中で、ホウオウレンジャーはメディア魔術師に組み敷かれ、切迫した喘ぎ声を上げ続けていた。転身は解かれず、鳳凰のマスクも嘴の部分を含めて元通りに装着されているが、その内側からはリンの甘く苦しげな声が聞こえてくる。
仰向けで膝を抱え込むように身体を丸めて両脚を大きく開き、その下半身に覆いかぶさったメディア魔術師が自分の腰をホウオウレンジャーの股にごりごりと擦り付けるように小刻みに動かしている。
言うまでもなく、それはホウオウレンジャーの待ちわびていたご褒美、奴隷調教が完了したことを記念するかのような恋人との性行為だった。
「あ…… あぁあ~~~っ! ひぅう……っ!」
ゴム張りの床には、床と似た質感の柔らかそうなマットやクッションらしきものが敷かれ、ホウオウレンジャーはその上に沈み込むように寝かされて波打つ性悦に身を任せていた。寝具の色はどれも紫がかった濃いピンクに統一され、スーツの色とも相まって、大きな鳥籠の中はまるで有毒なピンク色の空気に満たされたかのように照らされていた。

ガラス質のレンズが嵌めこまれたメディア魔術師の両目に、映像を録画中であることを示す赤色のランプが光り、ときおりカメラのフラッシュに似た光があたりを照らす。しかしそれでも犯されているホウオウレンジャーは撮影を気にする素振りすら見せず、メディア魔術師が股間に装着した機械仕掛けの男性器、大小の瘤に覆われた金属棒がうねりながら回転する性玩具で膣を掘り返される快感に全感覚を支配されていた。
「あっ、あ……っ! あっあぁ~!」
下半身から侵入してくる感覚のあまりの心地良さに、まともに言葉を発することすらできない。今は手足を縛られてもおらず、口枷を嵌められてもいないというのに。重ねられたクッションに背を凭せ掛け、手は床マットの表面生地に爪を立てるように握りしめ、下から突き上げられるたびマスクに包まれた頭を上下に振り立ててただ喘いでいる。
「どうだ、リン、ゴーマのセックスの味は」
メディア魔術師の言葉がまるで全く耳に入らないかのように、ホウオウレンジャーはただひたすら股間から注ぎ込まれる性の快楽に悶え、腰や背中を死に物狂いでうねらせて膣内の物理刺激に感じ入っている。
「返事をするんだ」
そう言って瘤だらけの電動ペニスをやや引き抜き、そしてすぐ下半身を突き通すように腰を叩き付けるメディア魔術師の動作に、ホウオウレンジャーは無防備な身体を鞭打たれたように上体を引き攣らせ、首から上を細かく震わせてから、息も絶え絶えに言葉を発した。
「は……ッ、はい……っ!」
「この玩具の具合はどうだ?」
今の軽いオーガズムによって溢れた愛液を再び粘膜やスーツに刷り込むようにゆっくりと抜き差しを繰り返され、絶頂から下りてこられないままに相手の問い掛けにやっとの思いで返答する。
「ぁ……す、凄い……です……! すご……っ……! 駄目、な、何も……考えられ……な……」
子宮口まで到達するほど深く捻じ込まれながら緩やかに回転を続けるペニスがその時ちょうど回転方向を逆転させて動き始め、ホウオウレンジャーはさらに一段階上の恍惚へ連れて行かれて愛液をぶしゅぶしゅと漏らし出す。
「ひぃああぁはぁ~~っ!」
「気持ちいいだろう、人間の性行為など絶対に敵わない快楽をこれから毎日味わえるぞ」
「あ、あぁああっ! う、ぅああぁあ~~~!」
媚薬がまだ抜け切っていない身体に機械姦の悦楽を叩き込まれて、ホウオウレンジャーは白痴のように叫びながら性玩具とメディア魔術師のテクニックに翻弄される。
「はぁ、あ……っ、き……気持ちいい……!」
「そうだ、こう言うんだ、ゴーマのチンポ気持ちいいです、と……」
「は、はひ……っ! ゴーマの、チ、チンポ気持ちいいです……っ!」

そうした台詞や快楽に悶える姿は怪人の両目と、さらに部屋に仕掛けられたカメラによって映像で撮影され、この数日間の裁判や調教の様子と合わせて全てが記録装置に蓄積されていく。捕縛と連行から始まって、裁判で見せた毅然とした態度と、それが纏足と連日の機械調教によって徐々に崩されていく様は、ゴーマ族の嗜虐趣味を告げ知らせるためには最適の素材だった。
撮影は最後のシーンに近付きつつあった。メディア魔術師は快楽を貪るホウオウレンジャーの身体を唐突に突き放して立ち上がると、片手を上げて部屋の外へ合図をした。

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