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2017-04-30

意識調査

Twitterに入り浸っているせいでサイトの放置ぶりがひどくなってきて申し訳ありません。
新作SSももうすぐにアップし始めるところですが、その前に、2月に外部WEBサービスを使って作成した「戦隊スーツフェチの皆様へアンケート」のことをこちらでも告知します。

こういったフェチ小説を書く上で、戦隊スーツの材質や機能のことを読者がどう想像しているかは気になるところで、2013年にもこういう記事を作ったりもしましたが、やはりアンケートサービスを使って広く意見を求めるべきだろうとずっと思っていたのを、ようやく実行に移しました。

設問は……
○あのスーツの内側には何か着てると思いますか?
○変身した状態でスーツは脱ぎ着できると思いますか?
……などなど 、いつもの調子でR-18表現も含まれていますが、そんな内容で77名(2017年4月末時点)の方の意見が得られたのは貴重だと思います。

これまでもTwitterなどで周りからの意見を取り入れてスーツの通気性などの表現を少しずつ変えたりしているので、自分の好みと読者の好みをうまく擦り合わせる材料にしたいと思っています。
また、フェチでない人も「フェチじゃないけど……」というチェック欄を設けてありますので、よろしければ回答してみてください。

そして、設問の最後の方には自由記述欄として好きなスーツやヒロイン、作品を書いていただくようにしてあります。自分と同じ好みの人が多かったり、「えっ、それもスーツ扱いなの?」と思うような回答があったりして発見があります。
回答結果は選択欄・記述欄ともにこちらから見れるようになっています。記述の内容は自動集計されないので、近いうちに人力で集計してみます。

2017-04-30

迷鳥(1)

メガイエロー・千里は深い霧の中をよろめきながら走り続けていた。
煙のような、湯気のような白い浮遊物であたり一面が覆われ、数メートル先の風景も見通せない。その霧以外には何も存在しないように思える空間を、ぼんやりとした光だけが遠くから照らしてくる、その方向を目指して駆け続ける。
「はっ、はっ……!」
イエローのメガスーツに包まれた身体、白いブーツを履いた両足が地面を踏みしめるたび、両手首を繋ぐ複雑な形状の手錠がカチャカチャと音を立てる。
ネジイエローからの急襲を受けて嵌められた手錠は見た目以上にずっしりと重く、両手を身体の前面で中途半端な位置に固定して、逃走を妨げるばかりか様々な装備品の使用を不可能にしていた。手錠の中央部から発信される妨害電波も、I.N.E.T.からの捜索と同時にスーツ側からの各種サーチ機能を制限しているようだった。

(一体ここは…… どこなの……!?)
ネジレンジャーのイエローとピンクの仲間割れに乗じて何とか逃げ出すことができたものの、岩山や工場地帯、ゴーストタウンのような市街地と様々な場所を駆け抜け、ようやく追跡を振り切ったかと思った先がこの謎の空間だった。不規則なノイズが前後左右から響き、いつ目の前にネジイエローの姿が現れるか分からないと思いつつも、前方の微かな明かりだけを頼りに、疲れ切った手足を無理やりに振り立ててひたすらに進んでいく。

明かりの強さが少しだけ増したように感じたとき、霧の中で何度か経験した目眩の感覚がもう一度やってきた。
「あぁ……? あっ?」
まるで重力が突然失われたようだった。身体が宙に浮き、空間全体がぐるりと回転したかと思うと、メガイエローは眩しい光の中へ吸い込まれるように投げ出された。

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2017-04-30

迷鳥(2)

「……っ!?」
重力の感覚が戻ると同時に、ずっと希薄だった地面の実体が膝や前腕に感じられてくる。
メガイエローは柔らかな陽光に照らされた、ざらついたアスファルトの上にいつの間にかうずくまっていた。
「ここは?」
手錠で繋がれたままの両手で上体を起こし、辺りを素早く見回す。緩いカーブを描く、緑の植え込みに挟まれた小道。公園か何かの公共施設のようだった。遠くから人の談笑する声が聞こえ、先程までの逃走で通過してきた場所とは全く違う、日常の空間に戻ってこれたという雰囲気がある。
自然と小さな溜息が口をついて出る。手足には疲労が残り、手錠の装置は黄色い点滅とともに妨害電波を発し続けていたが、メガイエローは少しだけほっとしてその場に立ち上がった。

道に沿って歩き出すと、耳慣れた鐘のメロディのチャイムがどこからか風に乗って聞こえてくる。
「学校……?」
木々の向こうに校舎を思わせる建物が見えたが、自分たちの高校のものではなかった。ここがどこなのか、そして東京からどのくらい離れた場所なのかを知りたいが、メガスーツのサーチ機能はやはり働かない。幸いネジイエロー達がすぐに追ってくる気配はなく、あの建物の表札か何かを見て現在地を確認しておいた方が良さそうだった。
念のためマスク内部の情報表示モードを切り替えてみるうち、場所や方角だけではなく、現在時刻や日時を示す数字が文字化けを起こしていることに気付いた。
(まずい…… もしかしてスーツの機能が……)
改めて気を引き締め、身をかがめながら小走りで建物の方へ向かい、途中にあった銅像の台座の陰に身を隠す。学校の校舎のように見えた建物には、メガイエロー、千里自身よりも少し年上の若い男女が鞄やテニスラケットなどを抱えて出入りしていた。大学の敷地だったのかと納得し、もしかしたら今の自分の助けになるような人物が居ないだろうか、たとえば研究室に…… と考えながらもう一度身を乗り出したとき、唐突に後ろから声を掛けられた。

「誰!?」
緊迫した調子の、若い女性の声にメガイエローは思わず首をすくめた。
(しまった……)
メガスーツの姿で、しかも手にこんな目立つ手錠を嵌められた状態で大学の関係者に見つかったら…… と、恐る恐る振り向いたメガイエローは、呼び止められたとき以上の驚きで目を見開いた。

そこに立っていたのは、身体に密着したピンクと白のスーツで全身を包み込み、首から上もピンクを基調にした配色のフルフェイスヘルメットで覆い隠した、つまりメガピンクにも似た装備を身に付けた人間だった。
「みく…… メガピンク?」
思わず仲間の名を口に出してしまってから、"誰?"と聞かれたのにそれは有り得ないと思い直す。しかし、目の前の人間は見たことのないスーツとマスクを着けてはいながら、なぜかメガレンジャーの敵ではないという気がした。例えば、少なくともネジピンクが化けた姿とは思えなかった。
だが相手は警戒した様子を緩めず、地面に片膝を付いたメガイエローが両手の手錠をカチャリと鳴らしたのを見て、即座に右半身を後ろに引き、左手の拳を前に突き出した拳法の構えを取った。
「あなた、やっぱりゴーマの……!」
「え、えっ……!?」

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