FC2ブログ
2018-12-08

迷鳥(12)

ネジイエローの用意したマスクが洗脳の機能を持つものであることは確実だった。
「そ、そんな……っ!」
より一層の力で両手と両足の拘束を解こうとする。だがやはり厚いテープの層はギュウギュウと音を立てるだけでびくともしない。ブーツの足首ががんじがらめに椅子に縛り付けられている、そこからブーツだけを残して中身の足だけを引き抜けるのではと思い付き、膝を上げたり、爪先と踵とを交互に持ち上げたりといった動きを試してみるが、グローブと同じくスーツと一体になったブーツが脱げることはなかった。
密封されたスーツの中でこれまでにない量の汗をかき、ホウオウレンジャーはマスクを前後に振り立てて最後の抵抗を続けた。

「貴女やダイレンジャーのこと、興味はあるわ。でも調査は後よ。ひとまず…… 少々荒っぽい方法でやらせて貰おうかしら」
「ま、待ちなさい! 何を……!」
首を振ってマスクの装着から逃れようとするホウオウレンジャーの首をネジイエローは右手でがっしりと掴み、後ろへ押さえつけて、椅子の広い背凭れに背中や両肩を密着させる。
「うあぁっ! やめ…… やめっ!」
首の骨がへし折られないよう耐えるのが精一杯だった。ネジイエローの左手に保持された洗脳マスクが、ピンク色のフルフェイスマスクの頭上から更に被せられていく。
鬼の面のようなマスクの裏面が、剥き出しの回路や電子部品で埋め尽くされているのを間近に見た次の瞬間、ホウオウレンジャーの視界は完全な闇に変わった。

「……うぅっ!?」
息が苦しい。闇の中へ閉じ込められたせいだけではなく、まだ喉元を強く押さえ付けられている。マスクの重みを頭に感じながら、何とか首の自由を取り戻そうとしていると、今度は耳に栓をされたかのように聴覚までが急に遮断された。
「ぁ…… あ……っ! 何、何なの!?」
マスクを隔てた外の音が耳から消え、目を開けても閉じても何の光も差さない空間に自分の声だけが響く。
驚きのあまり、首を掴んでいたネジイエローの手が離れたことにすぐ気が付かなかった。数秒前まで、縛られて敵と向かいあっていたはずが、なぜか全く別の場所へ飛ばされてしまったように錯覚する。しかし、当然のことながら手や足は椅子に縛り付けられたままなのだ。スーツの上から粘着テープで椅子に拘束されている、その感覚は決して失われずに身体に伝わってくる。
「ね、ネジイエロー! これは一体……!」

 ・ ・ ・

自分の名を呼ぶ声にネジイエローは答えず、傍らの小さなモニターを覗き込んでいる。PCのディスプレイではなく、粗いドットの英数字だけが単色で表示されている5インチほどの画面だ。
「繋がったわね」
椅子の方を振り向くと、ホウオウレンジャーに被された黄色いマスクと、その耳や額に突き刺さるように数本のケーブルが接続されているのを確認する。
「聞こえる? 聞こえてないわね、はいはい」
洗脳マスクで覆われていない、ピンク色のマスクの頰を指先でトントンと叩くと、囚われの戦士は眠りから急に起こされた人間のようにびくんと反応して、大声を上げながら椅子の上で身体をめちゃくちゃに捻った。

次へ
2018-12-24

CG集のお知らせ

番組の途中ですがお知らせです。

イラスト

特撮その他の幅広いジャンルで活動するほろりら先生による戦隊ヒロインCG集がfantiaで発表されました。
実はこれ、何年か前に「鳳凰展翅」の挿絵として依頼してその後お蔵入りになっていた絵が含まれています。

「鳳凰展翅」は自信作で文章のボリュームもあるのでCGノベルという形で発表できないかと考えて、変身後R-18絵を引き受けて頂ける絵師さんを探して依頼、その後さらに欲を出して挿絵以外の絵も何枚かお願いしたけれど諸事情で一枚も使用しないまま時間が経ってしまっていました。
挿絵としては(2)の焦らし責めのシーンと(5)の媚薬粘液でドロドロにされてるシーン、(6)の虫責め事後シーンです。それと小説に対応するものではないけれどもホウオウレンジャー緊縛絵などがあります。
ちなみにその他のヒロインとしてブルーヒロイン集合、ニンニン2人娘などを収録。これらは確かpixivなどで過去に公開されていた作品ですね。

透明感や写真のライティング・テクニックを感じさせる質感と色使いは、なかなかこのジャンルの絵ではお目にかかれないものです。今回のCG集は年末で公開終了になるかも知れないので早めにどうぞ。
作品の販売という形ではなく、クリエイター支援サイトへの参加でダウンロードできるようになる形式です。DLsiteなどに比べて特に面倒な手続きはありません。
プロフィール

鳥籠

Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

サイトの説明
目次

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ