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2014-04-05

鉄檻(14)

永遠に続くかのように思われた陵辱から解放されたのは、それから何度目かの絶頂の後だった。
ほとんど意識を失っていたホウオウレンジャーは、背後からの羽交い締めがふいに解けると同時に、目の前の座席へすがりつくような姿勢で投げ出された。股間にしゃぶり付いていた男はいつの間にか姿を消しており、そして車内の乗客自体がさっきまでの満員電車とは違って1割ほどしか乗っていなかった。
「あ…… あ……」
一体どれほどの時間責められ続けていたのか、疲れ切った身体には立ち上がる力さえ残されておらず、自分の愛液らしき液体が飛び散った座席に顔を埋め、走行する電車の振動を体に感じながらはあはあと荒い呼吸を繰り返す。男の舌と唇で啄ばまれ続けた股間がじんじんと痛み、背後にまだゴーマの痴漢が居たとしても何の抵抗もできないだろうと思われた。

空いた車内に車掌のアナウンスが流れた。犯され続けていた間は内容が耳に入ってこなかったその放送によれば、もう間もなく終点の駅に到着するということだった。
このゲームにおいて終点が何を意味するか、責めから解放されたばかりのホウオウレンジャーにはなかなか思い出せなかった。終点まで痴漢の責めを耐え抜けば終わりという勝負ではない。電車を降りてからがかくれんぼの第2回戦、それはつまり隠れたホウオウレンジャーを電話先生が探し、追いかけるというゲームの始まりなのだった。
今まで1回戦、追いかける立場でありながらこの有様だった。その攻守が交代すれば、ゴーマの戦闘員達の追っ手から逃げ回ることになるのだ。そして次に捕まったら、罰ゲームはこの程度では済まないだろう。いや、罰ゲームどころの話ではない。電話先生との勝負に負け、そしてダイレンジャーとゴーマ3ちゃんズの勝負がこれで全敗ということになるのだ。
鈍い痛みの残る下半身をかばうようにして、ホウオウレンジャーは何度もつまづきながら電車を降り、終点駅の薄暗いホームに降り立った。


這うようにしてホーム中央のベンチに辿り着いたホウオウレンジャーの歩みはそこで止まった。改札階から続く階段を登ってきたのは電話先生と数人のコットポトロだった。
「ア〜ラ、リンちゃん、遅かったじゃないの〜」
余裕たっぷりに姿を現した電話先生の姿は、ホウオウレンジャーにとっては死刑宣告にも近いものだった。今ここからかくれんぼ2回戦を開始されたら、歩くことすらままならない状態で数人掛りの追っ手から逃れられる訳がない。ショックで再び立つ力を失ったホウオウレンジャーはその場に膝を付き、電話先生から見下ろされる体勢になった。
「ねぇリンちゃん、終点まで待たせたからには、何か秘策があるんでしょ? さっそく2回戦を始めて……」
「ま…… 待って……!」
そのとき、ホウオウレンジャーのマスクの中に、電話先生との通信とは質の違うクリアな音声が響いてきた。
『よっ、リン! そろそろ知恵比べの勝負はついたか?』
それは将児の声だった。電話で聞いたのとは全く違う、いつもの威勢のいい調子で気力の通信を送ってきていた。
「し、将児!? 大丈夫なの?」
『は? 大丈夫も何も、あっけないもんだったぜ。神風大将の奴も結構頑張ってたけど、アイツ最後のカーブでコケちまって、そのまま川にドボンよ』
「将児は、怪我はないの!? それじゃさっきの電話は……?」
混乱するホウオウレンジャー以上に慌てた様子だったのは電話先生だった。
「ちょっと! ちょっとちょっと! どうして通信が繋がってるザマスの〜!? この駅は電波が入りやすいの?」
『怪我? 大五と和も楽勝だったって言ってたぜ?』

次第に事情が飲み込めてきたホウオウレンジャーは通信を打ち切り、すっくと立ち上がった。
「あの将児からの電話、ニセ者がかけてきてたのね!」
「えっと、その…… もしかしたら混線とか……」
「言い訳無用! 1対1の勝負っていうのも嘘だったし、もう悪知恵は終わりよ!」
知恵比べとはいえ今まで騙されていたことへの怒りに、ホウオウレンジャーは身体の不快感も忘れて怒鳴った。
「キーッ! こ、こうなったら……」
コットポトロと共に飛びかかってこようとする電話先生より一瞬早く、ホウオウレンジャーは必殺技、一文字竜巻を放った。
「はっ!!」
ピンク色の旋風がゴーマ怪人達を空中で揉みくちゃにするように振り回し、ホームから下の階へ降りる階段へと吹き飛ばす。
「ひぃ〜っ!」
転げ落ちて行った電話先生を見下ろすと、下の階にある改札口を越えて、どうやら駅の外まで飛んでいってしまったようだった。

相手の反則負けとは言え後味の悪い勝負を終えて、ホウオウレンジャーはとりあえずどうやってここから帰ったものかと、ホームの柱に貼られた複雑な路線図を眺めた。

(完)

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管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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