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2014-04-18

羽毛(7)

まだ髪の戒めを受けていなかった下半身にも拘束は及び始めた。じたばたと暴れる両脚を髪で掴むのは少々手間が掛かるのか、髪が巻き付いてきたのはその付け根からだった。ちょうどスーツのベルトの部分あたりまで巻かれていた髪とは別に、細縄ほどの髪束が後ろから前へ、尻や局部の割れ目に添ってシュルリと滑り込んでくると、短いスカートの前面を跳ね上げるようにして股間を縦に引き絞った。
「ひぃぁ……んっ!」
それまでの縛りとは質の違う感触に、この状況にふさわしくない妙な声を出してしまうが、それだけではなく、腰から下がびくんとこわばり、太腿を一瞬閉じ合わせてしまう。当然のように、髪がそこへ絡み付いてきた。
「っ……! そんな……っ!」
「ほほほ、大人しくおし。もうすぐに身体中縛り上げてあげるから」
腰回りから降りてきた黒髪が太腿、膝、脛やふくらはぎへと螺旋状に巻きつけられていく。最初の一巻きか二巻きでもう脚を自力で開くことはできなくなり、股に一房の髪を挟み込んだままに二本の脚が束ねて縛り上げられた。
(だ、駄目っ! これじゃもう……本当に動けない!)
空中で直立姿勢のまま髪でぐるぐる巻きにされ、マスクと、ブーツの足首から先を残して全身がほとんど黒い髪で覆われた状態となった。ところどころの隙間から鮮やかな色のスーツが覗いているため、手を背中側で縛られている様子が外側からも見て取れる。

そして内側では、緊縛状態のホウオウレンジャーがこの状況を少しでも打開しようと必死の努力を試みていた。手足を縛り上げられているため、身体全体を捻じったり、折り曲げたりと、巻き付いている髪の拘束を一瞬でも緩めて、何としてでも手を使えるようにするしか方法はない。
「く……っ! ふん……んっ!」
全身を取り巻く髪の感触は紐やロープといったものとは全く違って、刈りたての羊毛のような柔らかさ、弾力のようなものを備えていた。息が苦しいほどぎっちりと拘束されているのに、内側から力をかけてもまるで手応えがない。素肌の上にスーツを来て黒髪の繭に包まれていると、特殊繊維製のスーツの表面に、上質のカシミヤのようなぬめり、滑らかさを持った素材が密着しているのを感じる。髪自体の生温かさもあって、必死でもがいていると繭の中で汗をかきそうなほどだ。
両手をギチギチに縛られ、辛うじて動かせる部分と言っては手首から先だけである。下半身を拘束されてからずっと、指で掴める範囲にある髪を握り締め、引っ張り、そしてグローブに包まれてはいるが爪を立てたりを繰り返している。怪人に大した痛みも与えられないとは知りながら、攻撃とも言えない攻撃を仕掛けている。
「あ…… っく……! っこの……!」
無駄と分かってはいても、それでも何かせずには居られない。例えこのまま絞め殺されるとしても、髪の一掴みでも引き抜いてイヤリング官女に悲鳴を上げさせてやるつもりで、弾力のある髪の中へ必死に指をこじ入れる。

しかし、それはただイヤリング官女の嗜虐心を煽るだけに終わった。全く引きちぎれもしない髪が、逆にホウオウレンジャーの指に絡み付き、皮革素材のグローブに包まれた細い指の一本一本をそれぞれ数十本ずつの髪で縛り上げた。
「いぁあぁっ!」
背中に回されている両手の先端に鋭い痛みを感じて、ホウオウレンジャーは窮屈に胸を突き出した姿勢をさらに仰け反らせた。指の骨を折られる、と思った。折られはしなかったが、十本の指は髪に絡み付かれて物を掴むことさえできなくなっていた。
あとはもう、簀巻きにされた胴体を動かすしかない。だがそんな風に繭の中でいくら暴れても、何の抵抗にもならない。そして締め付けはじわじわと強くなる一方だった。
「ふぅ……! ぁあぁっ! あぁ……っ!」

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コメント

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No title

股縄を絞められた羞恥からホウオウレンジャーが思わず足を閉じた隙に、足をぐるぐる巻きに縛り上げるんですね。燃えます!

Re: No title

まさにそうなりました。でも今作では苦痛パートと快楽パートをはっきり分けるつもりなので、この股縄が本格的に活躍するのは後の方です。

No title

手応えがないというのは、締め付けの感触・苦痛がないということでしょうか?
ヒロインに屈辱を与えるためにも、締め上げの苦痛は感じるようにした方がいいと思いますよ。

Re: No title

いや、ここから指先まで動かせなくさせられて、そこから本格的に責めという流れですから。

では今から地獄のッさんのニコ生を見ながら作業します。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 非公開コメント

地獄のッさんのニコ生ページは下の通りです。非公開でもないのでリンクしてしまいます。
http://com.nicovideo.jp/community/co2318971
回線が悪くて全然聞けませんでしたが……

次の緊縛モノというのはリクエストにあった、リンが纏足されてしまう話で、連行シーンを詳しく書こうと思います。口紅歌姫もそれに登場させてしまおうかなと。

No title

更新お疲れ様です。かなり髪の締め付けや拘束が本格的になりましたね。自分の性欲を発散するにはのにこれだけでも十分いけそうです(笑) それぐらいイヤリング官女の髪での責めが大好きですね。黒髪地獄も楽しみです。
ちょっと生放送はグダグダになってしまいました。申し訳ないです。22時50分ぐらいからは正常になったと思いますが終始音などが出ない状態でしたかね?

Re

生放送は数秒置きに終了してしまって駄目でした。タイムシフトで見ます。
黒髪地獄は締め付け、電撃、エネルギー吸収で1話まるまる埋まるくらい書ければいいですね。

マスクオフと猿轡と鏡

この段階で、ヒロインのマスクを剥いで、
さらに髪触手で猿轡を噛ませるという展開は如何でしょうか?
スーツ越しだけだった髪触手の感触を、直接口内で感じる不快感は、相当嫌なはずです。
また、敵のネチネチとした言葉責めと拷問に何も言い返せず、「うぅ~~ん!」というくぐもった呻き声しか発せないのは、ヒロインにとってはかなりの屈辱と恐怖の筈です。

さらに、鏡をヒロインの顔の前に晒して、その屈辱と恐怖にまみれた表情を見せつけながら苦しめるという展開があってもいいと思います。

顔が晒されて鏡まで出した状態なら、快楽責めの時にも有効活用できます。敵にも自分にも、感じている姿が丸分かりなわけですから。

如何でしょうか?

Re:マスクオフと猿轡と鏡

残念ながらそこはうちのサイトですから、マスクオフのままメインの責めをやるのはNGです。「愛玩」で一時的にオフにしたくらいが限界ですね。

足の甲や足裏にもあのモッフモフ毛束が巻き付いて来てそこをくすぐられるというのはどうでしょうか?

Re:

うーん、それもブーツを履いた状態ですからね。
拘束されるまででここまで尺をとってしまったので、以降は縛られ方についてはシンプルにして電撃その他に行きたいところです。

あのモッフモフ毛束のくすぐったい感触は足裏よりは足の甲の方が伝わりやすいかなと思ってました。

ということは、電撃やくすぐったい感触にニュルっとした感触の攻撃で気力を強奪するのでしょうかね。

Re:

気力を吸収するのは、イヤリング官女にもともとそういう能力があるという設定で行こうと思います。妖力の放出ができるなら気力の吸収もできるだろうというだけの発想です。

不明な描写&声援

縛り上げられているんですよね。繭に包み込まれているわけではないので、違和感を感じました。
また、締め付けが強くなるに従って、折れ曲がりや屈曲が強まるっていうのが、想像できないのですが。
単にヒロインの柔肌に食い込む状態になるんじゃないんですか? そういうイメージになりますけど。

6の緊縛場面から更新度合いが遅くなってますね…。
続きが読みたくて歯がゆい…!
大変とは思いますが、どうか頑張って下さい!

Re: 不明な描写&声援

まあ試行錯誤しながらやります

No title

口紅歌姫の登場楽しみです!
次の作品の次くらいでしょうか?

Re:

ありがとうございます。
そうですね、次はやはりホウオウレンジャー以外のヒロイン、その次に纏足の話と考えています。
纏足とか宦官の出てくる話は口紅歌姫が似合うと思います。

締め上げ描写の追加

もっと締め上げ地獄の描写がほしいです。
緊縛をほどこうともがくヒロインを締め上げて、ネチネチと言葉責めにする怪人。
この描写がもっとほしいです。

Re

修正のときに書きます。
なお木金はほとんど更新できない可能性があります。
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Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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