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2014-10-13

羽毛(15)

戦いと、長い拷問が始まってから数時間は経っただろうか。
荒野にようやく戻ってきた指輪官女は、一人の少年の両腕を大きな指輪で縛り、肩を抱いて歩かせていた。
「やめろ、離せよぉ! どこに連れていくんだよ!」
捕らえられているのはコウだった。そしてその傍らを歩いているのは、ついにこの作戦の最終段階を実行しようとする阿古丸だった。

「見ろ、コウ! あれだ」
阿古丸の指差すその先にあったのは、イヤリング官女の伸ばした髪の先に浮かんでいる黒い繭だった。手前に立ったネックレス官女が、ご覧下さいというように手を延べて繭の方を指し示す。
繭を構成する黒髪の隙間からは、ピンク色をした何かがわずかに覗き、中で人がもがいているような動きをしていたが、コウにはそれが誰なのか想像も付かなかった。
「…ぁ…… ぉ………」
だが、繭の中から微かに聞こえる声と、見覚えのある光沢ピンクの色彩が意味するものに気付き、コウは驚愕の叫び声を上げた。
「リン姉ちゃん!?」
黒髪の中で拘束されているのがホウオウレンジャーに転身したリンであることに思い至り、コウは弾かれたように駆け出そうとした。しかし指輪官女にがっしりと腕を掴まれ、それはならなかった。
「…あ……あぁ〜っ! ……っぁ……!」
「リン姉ちゃんに何をしたんだ! ちくしょう、離せよ! リン姉ちゃん!!」
大きな指輪に締め付けられてもがくコウの様子を冷たく笑って、阿古丸はもう一度黒髪の繭を指差した。
「無駄だ、よく見ろ」
ホウオウレンジャーのマスクまでを覆い隠していた繭が部分的にはらりと解け、中でもがき苦しんでいるホウオウレンジャーの姿が露わになった。
「あ……あ……! や、やめないでぇ……!」
両手を後ろで縛られ、もぞもぞと上体を波打たせながら、ホウオウレンジャーはコウや阿古丸にも気付く様子なく、繭の内側に身体を擦り付けていた。
「はひぃっ! かみ、髪の毛ぇ……! もっとぉ……!」
マスクを着けた姿を外から見てもはっきりと分かるほど、ホウオウレンジャーが完全に正気を失っていることは明らかだった。
「お願いぃ! 髪の毛もっと……締めつけてぇぇ!!」

「あれが今のリンだ」
ホウオウレンジャーの首からは、三人官女に嵌められたネックレスはいつの間にか外されていた。だが、神経が焼き切れるほどの快楽をネックレスによって与えられ続けたその肉体は、イヤリング官女の髪責めそのものの快感だけで絶頂に達することができるまでに開発されてしまっていた。
そんな身体で黒髪地獄に囚われ、肉悦の時間を過ごした結果が今のホウオウレンジャーなのだった。
「しょせんは人間だ。ゴーマの責めを受ければ、すぐにああなる」
「そんな…… そんなぁ……!」

「はぁ……っ! すごい、すごいぃぃいぃ! いぃっ! そこ、そこぉっ……!」
解けていた黒い繭が再びゆっくりとピンク色の身体を包んでいき、マスクを残した身体全体を覆った。今までは聞こえなかった、ぐちゅっ、ぐちゅっという規則的な粘音が繭の中から響き、ホウオウレンジャーは首から上を降りたくって人外の快感に悶える。
理解の範囲を超えた物事を次々に見せつけられ、コウは無言で、ただリンの姿から目を離すことができなくなっていた。
「そう…… コウ殿もゴーマに加われば、最高の快楽が思いのままに……」
耳元で囁きかける指輪官女の声を聞きながら、コウの息遣いは獣のように荒くなっていった。

(完)

コメント

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完結お疲れ様でした。黒髪地獄で自分も開発されたいです。これでなら廃人にされても嬉しいぐらいです(笑)
記念絵はホウオウ、イヤリング、ネックレス、コウと阿古丸と指輪とそれぞれに分けて描こうと思います。ピクシブにはいっぺんにまとめて挙げますね。
次回作も楽しみにしてます。

Re:

ありがとうございます。
そういえばこのサイトから地獄のッさんのサイトにもリンクを張った方がいいですよね。
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Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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