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2015-01-02

飼鳥(2)

はっと気付いたとき、リンはホウオウレンジャーに転身したまま、暗く殺風景な部屋の中央で数名のゴーマ族に囲まれていた。
両手を高く上げ、頑丈な二つの手錠に繋がれて、金属製の大きな枠組みの中に吊るされていた。足は床に付いてはいるが、肩幅よりもやや広いくらいに両脚を開かされ、床を這う金属棒に足首を繋がれ、ほとんど動かすことができない。
「っ……!」
捕まってしまった、という事実と、直前のメディア魔術師の言葉が自分の聞き間違いではなかったことが確かとなり、重苦しい絶望と共に全身の力が抜ける思いがした。

2体のコットポトロが、捕らえたホウオウレンジャーの前後に立ち、小型の金属探知機のような装置をスーツの表面に沿うように動かして機械の反応を確かめている。
「武器になるものは全て外せ」
ガラの命令にコットポトロ達が大きく頷く。はっと気付くと、腰の両脇に着けていた剣がすでに外され、消えていた。
しかし今はそのことよりも、目の前にいるガラにもう一撃を加えられないことの方がずっと悔しかった。渾身の力とはいえたった拳一発しか与えることができず、それだけで逆にこの拷問台のような場所に拘束されてしまった。
「高村さんは……どこに居るのよ!」
「フン…… 高村さん、か。心配しなくても、すぐに会わせてやるわ」
あの世で、と次の台詞が続くのではないかとホウオウレンジャーは拳を硬く握ったが、ガラの言葉は違った。
「お前はこれからゴーマの軍法裁判に掛けられるのよ。メディア魔術師もそこに出廷する」
裁判という意外な単語にホウオウレンジャーは戸惑った。だがその裁判はほとんど形だけのもので、結局は被告に死刑や極刑を下すための仕組みであることはおおよそ想像がついた。

「出廷の前に、武器や凶器の類は全て没収する。やれ」
ガラの合図と共に、しばらく捕虜のそばを離れていた2体のコットポトロがホウオウレンジャーの両脇に再び陣取った。そこから手を伸ばして、拘束された身体を全身満遍なく撫でさするようにゆっくりと掌で触り始めた。
「くっ……ぅっ……!」
スーツの内部に武器を隠していないかのボディチェックだということは分かった。しかし今手元にない武器はどれも、隠しているのではなく気力によって実体化されていないだけだ。無駄なことを、とも思うが、コットポトロ達の計4本の手は胸から脇腹、腰回りといった箇所を重点的に探り回し、武器の所在とは無関係に身体が反応し始めてしまう。
「ふ……っ!」
すべすべとした感触の薄いスーツの上を、まるで女の手のような細い指の群れが這い回ると、このような場面で発するはずのない声、吐息が唇をついて出る。
(スーツを着てるから……余計に……)
肌に直接張り付いたスーツの密着性と、この触診との組み合わせは厄介だった。武器を探り当てられる心配などないはずなのに、落ち着かなさげに身体を捻じり、頭上に固定された掌を開いたり閉じたりを繰り返して、全身が苦しげな表情を作ってしまう。
「な、何も隠してなんて……ないわよ……!」

何よりも、1対2というのがいけない。上半身と下半身、胸と背中、というように全身をランダムに探られ、どんなに意識を集中してもその裏をかくように弱い部分を探り当てられて声を出してしまう。じれったい刺激が常に身体のどこかに加えられ、つい我慢できずに身をくねらせ続けることになる。
(……っ、またそんな所……っ!)
多少敏感でも単独で触れられるだけなら何ともない箇所を、何点も同時に触られ、時間差で繰り返し刺激されて、弄られて……
「ん……! く、くぅ……っ!」
薄笑みの張り付いたような顔の、男とも女とも知れないコットポトロ達に全身を摩り上げられて、抵抗できずに身体を焦らされていくという屈辱。それも、破けてさえいない戦闘スーツの上から手で触られて、なのだ。
「やめなさい…… やめ……っ!」
このような事態に耐えるための精神力が徐々に擦り切れ、声が上ずったものに変わっていく。

耐え難い愛撫がほんの一瞬途切れたかと思った後、敵の行動に変化が生じた。
「ちょっ…… ちょっと!」
一方のコットポトロが、ただでさえ短いスカートの前面を大きく捲り上げ、スカートの二つの角をそれぞれ、洗濯挟みのような金具でスーツの腹部に留めてしまう。スカートの下はボディスーツであり、いつも蹴りやジャンプのたびに露わになるところだが、こうしてじろじろと観察される状況にあると、流石に恥ずかしさが頭をもたげてしまった。
そこに、足元へひざまずいたコットポトロが、まるで美容液かオイルでも塗るように、両の掌でホウオウレンジャーの片脚を包み込み、膝から大腿部へゆっくりとさすり上げる。
「くぅううぅ……っ!」
背筋を走った電気のような痛痒さに、ホウオウレンジャーはとてもじっとしていられず全身を反らせて震えた。
身体が敏感になっていた。手足の痙攣、身体の芯が疼くような感覚はすぐには止まらない。撫で上げられた部分よりも上、腰の中に、尿意にも似た切迫した感覚がこみ上げてくる。両手両足首の錠が、短い鎖を繋ぎ止める金属棒と擦れ合ってガチャガチャと音を立てた。

(こんな…… ま、まずい……!)
それまでは、触られるのをただ我慢してやっているのだ、と思っていた。だが、我慢できなくなったら。
いま手足を拘束されているのだという実感が今更ながら蘇ってきた。脅されて自分の意思で反撃を禁じているのではない。この触診で、我慢できないところまで、絶対に触れさせたくない身体の場所まで探られたとしても、それを止めさせる手段がないのである。いくら泣き叫んでも、ゴーマが手を緩める訳がない。
「いつもの武器をどこに隠した」
揉み消すことのできない疼きと身体拘束に悩ましく身をよじるホウオウレンジャーを愉快そうに眺めながら、それまで黙っていたガラが問いかけてくる。
「そ、そんなもの……」
だが考えてみれば、ガラも、恐らくは周囲に控えている戦闘員達も、ダイレンジャーが空中から武器を取り出すところを何度も見ているはずなのである。それを知った上で武器を差し出せと促しているのだ。これは、ボディチェックという口実を抜きにして尋問や拷問が始まったことを意味していた。

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コメント

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捕縛!

早速捕まってしまいましたね。
この後どうなるのか、注目してます!
どうか、グルグル巻きの緊縛を!切望><

Re: 捕縛!

グルグル巻きはこの前やったばかりなので、当然というかしばらく出てきませんよw
その代わりいろんな軽めの拘束具が出ます。今からは(執筆は夕方になりますが)捕虜のボディチェックを入念にやります。
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Author:鳥籠
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2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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