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2015-01-15

飼鳥(11)

改めて鳥籠の傍に設置し直されたベッドの上にホウオウレンジャーは寝かされていた。
今度こそ逃げ出すことはできなかった。黒い革製のベルトが身体の十数箇所に巻かれてベッドに縛り付けられ、その拘束は首やマスクの額の部分にまで及び、頭を起こすことすら出来ないようにされている。
自分が今どこに居るのか、一体どのような状態で捕らえられているのかさえすぐには分からなかった。頭だけではなく、手首や肘、腰、膝といった身体の各部がほんのわずかしか動かすことが出来ず、しかしなぜか脛から下、足首だけはゆったりと柔らかいものの上に投げ出されていた。
「うぅ……」
呼吸はやや苦しいものの身体に激痛が走るようなことはなく、手足の先を自由に動かせることから、大怪我を負ったのではなく拘束を受けていることが徐々に分かり始めた。

「これで準備完了よ」
口紅歌姫声が足元の方で聞こえ、ホウオウレンジャーは弾かれたように起き上がろうとしたが、黒革の拘束具が少々軋む音を立てただけで、身体はまるで動かなかった。
「ぁ……あっ!」
全身をベッドに縛り付ける拘束の強さに、ホウオウレンジャーはさっきのような逃亡のチャンスが再び巡ってくることはもう無いであろうことを悟った。
「起きた? 最後に随分暴れたわね。もう思い残すこともないでしょう」
首から上を固定されて天井を見詰めることしかできないホウオウレンジャーの視界に口紅歌姫が現れ、楽しくてたまらないといった口調で言った。
「最後……ですって……!」
声を震わせながらホウオウレンジャーは呟く。
「そんな怖がらせることはないでしょう」
メディア魔術師が口紅歌姫を押しのけ、柔らかいマットレスの上に縛り付けられた女戦士の肩に手を置いて、安心しろと囁く。その様子に、ホウオウレンジャーは恐怖とパニックで潰されそうになっている精神を何とか落ち着けた。
「わ……私は……! 私はこれからどうなるの……!? 死刑に……!」
「貴方、説明が足りなかったんじゃなくて?」
口紅歌姫はどこか呆れたようにメディア魔術師に言い、ホウオウレンジャーの顔を覗き込む。
「お前はまだ、自分が死刑にして貰えるとでも思っていたのかしら」
「ど、どういう事……!?」
聞き返すホウオウレンジャーに、口紅歌姫は続ける。
「質問よ。あの裁判の内容で、どうして最初『懲役刑』で済むと思ったの?」
「そ、それは…… 彼の弁護が上手くいって……」
「おっほっほ……! さすが救い様のないバカね。逆よ、逆!」
口紅歌姫は可笑しそうに言って、手を叩いて笑う。
「教えてあげるわ。お前の判決は死刑より上、『資源化』よ!」
「……?」
シゲンカ、という単語の意味をどうしても理解することが出来ず、ホウオウレンジャーはマスクの中で黙り込んだ。
「分からない? 資源よ。一瞬で楽になれる『死刑』では罪に釣り合わないということ。壁の材料や、発電機の部品…… お前はゴーマの所有する『モノ』として永遠に苦しみ続けるのよ!」

「……」
あまりに現実感のない口紅歌姫の台詞に、ホウオウレンジャーは返す言葉が見付からないでいる。しかし、永遠に苦しみ続けるという言葉だけはどうしても耳に残り続けた。
「違う、君をそんな物にはさせない」
割って入ろうとしたメディア魔術師を押し留めて、口紅歌姫はなおも続ける。
「そうよ。この男のお陰で、お前は発電機よりもっと素敵な物に変わるのよ。鍵道化師がラブドールと言ったでしょう。性欲処理道具よ!」
「っ……!」
無意識のうちに忘れようとしていた、逃げ出す直前のやり取りが今まざまざと蘇ってきた。
物として、性欲処理人形として作り変えられようとしている。この拘束もそのための……
「あぁっ! あっ! 嫌っ! 何をするの!」
自力では絶対に解けないと分かっていながら、ホウオウレンジャーはベッドの上に拘束された身体を全力で揺すぶりながら絶叫する。手も足も、首さえも全く動かせないという完全拘束状態が恐怖を加速させ、喉が張り裂けそうなほど声で泣き叫んで助けを求める。
「嫌! 駄目ぇっ! 絶対に駄目! 助けて! 高村さん、助けて!」
名を呼ばれたメディア魔術師は再びホウオウレンジャーの顔を覗き込み、諭すように言い聞かせる。
「物なんかじゃない。これは誇りある仕事だ」
「はぁっ、はぁ……っ……! ど、どういう事……?」
「この娯楽室は幹部も戦闘員達も利用する。皆が分け隔てなく君の身体を楽しむんだ。君はゴーマの団結と親睦のために欠かせない存在として24時間働き続ける」
メディア魔術師は、あくまでも恋人を元気付けようとするかのような口調で説明する。。
「俺も以前から君に、アイドルとして男に奉仕する喜びや見られる喜びを十分に教えてきたはずだ」

ホウオウレンジャー・リンは目の前の景色が歪むような感覚に襲われ、浅く速い呼吸を繰り返しながら、このゴーマ宮でメディア魔術師に再開してから今までのことを思い返していた。
メディア魔術師には一切の悪意はなかった。ただゴーマ怪人としての思想と道徳心を持って、リンの命を助けるために最大限の努力を払って用意した道がこれなのだった。
「リン、このゴーマ宮の中で、ずっと俺と暮らそう」

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コメント

管理者にだけメッセージを送る

これからブーツを切り裂かれ、纏足にされてしまう上に徹底的な調教をされてどんどん堕ちて行く姿を堪能できそうですね!

Re: タイトルなし

いやー、ほんとお待たせしました。こんな流れで良かったですかね。

後ろ手

両腕は後ろ手に拘束されているんですか?

Re: 後ろ手

いや、普通に寝る時のように、身体の脇に置いてますが……
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Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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