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2015-01-17

飼鳥(12)

放心状態で、メディア魔術師の愛の言葉をぼんやりと聞き流すホウオウレンジャー・リンは、しばらく何も考えることが出来ず明るい天井を見詰めていた。

「なかなか感動的だったわ」
全く心の籠っていない口調で口紅歌姫は言って、傍らの鍵道化師に合図をする。
「よしっ」
それまで手持ち無沙汰な様子だった鍵道化師は急に活き活きとし始め、服に吊り下げていた鍵束から一本の小さな鍵を取り出す。そしてベッドの側に向かい、枕の上に革ベルトで固定されたホウオウレンジャーのマスクの曲面を手のひらで撫でさする。
「な……」
さすがに意識を取り戻して、ホウオウレンジャーは何かが始まる気配に力なく呻き声を上げた。
鍵道化師は、手にとった鍵をホウオウレンジャーのこめかみのあたりに突き立て、ゆっくりと回す。
何かが差し込まれたような感覚はあったが、痛みはなかった。カチリと鍵の外れる音がして、口元が何か少し冷たくなったような気がした。
「……?」
ほうら、と鍵道化師は、何か薄く小さな、銀色をした三角形をホウオウレンジャーの目に見せ付ける。
どこか見覚えのある、中央に軽く折り目の入ったような三角形の板だった。ふと息を吸った瞬間に、その正体が分かった。怪人が手に持っていたのは、ホウオウレンジャーのマスクの一部、ちょうどリン自身の口の前にあった、鳳凰の嘴を象った部分だった。

(口を……!)
鍵道化師の能力によって、マスクの下半分には三角形の穴が開けられてしまい、リンの素顔のうち口だけがそこから見えている状態となった。口の部分を開けた理由にはすぐ見当が付いた。それは口紅歌姫が使おうとしていた洗脳用口紅である。
「わ……私に……! 口紅を塗るのね……!」
はっ、はっと荒い息を吐きながらホウオウレンジャーは問いかける。もう逃げられない、せめて最後まで泣き叫ぶことだけはしたくない、という気持ちで呼吸を整えようとする。
「いいえ、口紅は使わないわ」
口紅歌姫は意外な言葉を発し、鍵道化師から受け取った銀色のプレートを何か棒状の物体に押し付ける。
「だって、私の口紅を塗られた娘はすぐに思い通りの奴隷になってしまうんですもの、それは良くないわ」
そう言って、手に持ったものをホウオウレンジャーの目の真上にかざし、その三角形のプレートの中央部に黒い大きな男性器を接着した物体を見せた。

「な……何……それは……!」
問いながらも、その形と構造を理解した瞬間、その利用法までが図解するように分かってしまった。
ゴムのような質感の黒い人工ペニスが付けられているのは、嘴の裏面、マスクの内側にあたる面である。つまりそれをマスクに元通り嵌めるには、マスクを装着しているリンの口にペニスを根元まで咥えさせるしかない。
「舌を噛んじゃいけないからネ」
鍵道化師の解説を聞き、ホウオウレンジャーは再び荒くなってくる呼吸でマスクの外側の空気を呼吸する。
「待って、少しだけ……! 高村さん……!」
視界の端に見えるメディア魔術師に懸命に呼びかけ、最後の言葉になるかも知れない自分の気持ちを伝えようとする。
「あなたはゴーマに染まってしまった、けれど私のことを思ってくれたことだけは忘れないわ……! きっとすぐ他のダイレンジャーが私を助け出してくれる、その時にはまた人間の心を取り戻して!」
「リン……」
「私はホウオウレンジャー……んむぐぅッ!」
もう良いだろう、とばかりに口紅歌姫が、黒い人工ペニスをホウオウレンジャー・リンの唇に一気に押し込む。
ガチャリ、と鍵の閉まる音がして、銀色のプレートがマスクの一部に元通りぴったりと嵌め込まれたのだということが分かった。
太く長い張り型を喉元近くまで挿入される予想以上の苦しさに、ホウオウレンジャーは声にならない悲鳴を上げた。息ができない、刑も何もこのまま死んでしまうと思ったが、それを押し出そうとする口の力を抜き、辛うじて鼻の呼吸を確保した。
だが、マスクの裏面からこのペニスが生えてきているということ、誰かが外からマスクの鍵を外さなければもうこのまま一切の言葉を発することができないのだということに改めて思い至ると、気が狂いそうになってまた苦しげな絶叫を繰り返した。

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コメント

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厳戒な拘束・猿轡!

キターーー!!
何という厳戒な拘束・猿轡!
これは凌辱調教の方も、期待していいんですよね!?
更新をワクワクして待ってます♪

Re: 厳戒な拘束・猿轡!

拘束の厳重さと口枷のタイミングはどうしようかずっと迷ってたんですけどね。
もう少し首だけ動けたり、纏足時に悲鳴が聞けた方が良かったかもしれないと思ってます。
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Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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