FC2ブログ
2015-02-22

飼鳥(15)

両足が紫色の包帯でぎっちりと巻かれ終わったとき、ホウオウレンジャーはもう叫ぶ力を失い、あらゆる痛みにも無反応になって、意識があるのかどうかも定かではないような状態だった。寝かされている白いベッドはこの一時間ほどの間に大量の汗を吸い込み、シーツは乱れて沢山の皺ができていた。
「リン、終わったぞ、よく頑張った」
メディア魔術師に手を握られてそう話しかけられても、わずかに呻いて返事を返すだけだった。
(足が…… 私の足が……!)
指や足の甲を砕かれ、自力で監禁から逃げ出すことができなくなっただけでなく、もう二度と戦うことができないのではないかという絶望がホウオウレンジャーの脳裏を巡っていた。

「あら、そっちも終わったのね。丁度いいわ」
隣室から現れたコットポトロから、さっき指示とともに手渡したホウオウレンジャーのブーツを受け取り、口紅歌姫は手の中でしばらくその形を確かめる。
「見なさい、これがお前の足よ」
手に持ったブーツの爪先でマスクの額のあたりをこんこんと叩いて、口紅歌姫はホウオウレンジャーに、部下に改造加工させたブーツの形状を見せ付けた。
(私の……足……?)
先程脱がされた自分のブーツを見せられて、一体何を言われているのかしばらくは分からなかった。スーツと同じ配色でデザインされたロングブーツが色々な角度から見えるように、口紅歌姫はそれをゆっくりと回転させてみせる。
(……!)
ブーツの底が見えた時に、いつもと何かが違うという違和感の正体が分かった。脛のあたりまであるブーツの長さは変わらないのに、靴裏の面積が半分ほど縮めたように不自然に小さくなっている。まるで小学生くらいの子供の足のサイズで大人のブーツを作ったように全体のバランスが変わっていた。
口紅歌姫が手の中でブーツを回すと、底から足首までの部分も改造を受けているのが見えた。ヒールのないデザインにもかかわらず爪先立ちをした形にブーツの甲が傾斜しており、それはつまり爪先を握り込むように纏足された足を無理やりその中へ詰め込むための形であることがすぐに分かった。
(あれを履くの……?)
今までの自分の足とは全く違うフォルムに変形されたブーツは、踵から履き口にかけて大きくファスナーが施されていて、それで脱ぎ着するようになっていた。口紅歌姫はそのファスナーを音を立てて開けると、ホウオウレンジャーの足にブーツを被せ、再びファスナーを引き上げた。

「っ……!」
ジジジジジ、という音と共に、足先に新たな種類の痛みが追加された。折り曲げられた足の肉がブーツの中へきつく封じ込められ、締め付けを受けて持続する鈍痛をもたらしてくる。
(や……やめて……!)
左右の足に纏足ブーツを履かせ、ファスナーを上まで締め終わると、口紅歌姫はファスナーの引き手を強く掴み、捻じるように引っ張った。バチンと音を立てて引き手やスライダーの金具が破壊され、ファスナーの端は溶接したように潰れて、見るからにもう開けることができない状態となった。
「ほほほ……分かる? これでもうお前のブーツは脱げなくなったわよ」
「ん、んん~っ!」
千切れた金具の切れ端をホウオウレンジャーへ間近に見せ付けた後、口紅歌姫はそれを床に放り投げて後ろを向き、他の怪人達に告げた。
「ハイ、纏足はこれで終わり。あとは次の処置にいくわよ」
その言葉と同時に、ベッドに縛り付けられていた全身の拘束が徐々に緩むのをホウオウレンジャーは感じた。手足や頭に巻かれていた分厚いベルトが解け、苦しかった呼吸が少しずつ楽になっていく。
(う、動ける……? でも……)
これは敵が意図してベルトを外したのか、それとも口紅歌姫はまだ気付いていないのか、などと考えているうちに、口紅歌姫はもう一度こちらを振り向き、ベッドを宙に浮くほど強く蹴り上げた。
「んううぅうっ!」
ベッドが大きく傾き、ホウオウレンジャーはシーツを寝台上に残してごろごろと横向きに床へ転がり落ちた。

寝かされた姿勢で縛られ、そのまま激痛を注がれ続けた身体は拘束が解けても動かすことが難しかった。床に落とされたときも手や膝で身体を守るということができず、纏足された足を床面に叩き付けたために痛みが全身に響き渡り、しばらくその場で身体を引き攣らせて呻いていた。
ベッドの側を回って、口紅歌姫は倒れたホウオウレンジャーの顔を見下ろす位置で足を止める。
「立ちなさい」
「んう……」
立てるわけがなかった。床に落ちた時のままうつ伏せの姿勢から動けず、足に少しでも刺激を与えないようにと両脚をぴんと伸ばして揃えている。本当なら、自分から上半身を起こして足の状態を確認したかったが、あまりの痛みで膝を曲げることすらできないのだった。
「聞こえないの?」
口紅歌姫は唇の形をした巨大な青龍刀を取り、ホウオウレンジャーに切っ先を突きつける。
(や……やってやるわよ……!)
どんな目に遭おうと、もうこれ以上敵に情けない姿を晒したりはしない。その一心で、上半身をようやく少し持ち上げ、硬直した膝を何とか折り曲げて立ち上がろうとする。心臓の鼓動のたびに足首から先がズキン、ズキンと痛むのを感じながら、ボロボロの身体を懸命に動かす。
しかし、足に力を込めようとするともう駄目だった。激しい痛みで身体が震え、手にまで力が入らなくなって、頭から血の気が引いていくような感覚と共にがっくりと元のうつ伏せに戻ってしまった。
「ほほほ…… いいざまだわ」
刀の側面をマスクの頬にひたひたと当て、口紅歌姫は言う。
「今度こそ逃げられないわよ。ここからが本当の刑期の始まり。お前を人間以下のモノに堕としてやるわ……!」

次へ

コメント

管理者にだけメッセージを送る

苦痛から調教へ

私の想像力が乏しいせいでしょうか、、
想像できなくて魔羅が疼かない。
まあ、苦痛系は元々苦手というのもあるでしょうが…。
調教編に移行するのを、愉しみにしています♪

Re: 苦痛から調教へ

まあ私自身も苦痛系のヒロピンでは興奮しないので。とにかく頭の中のイメージを詳しく書くことで、好きな人には満足してもらえるかなと思って書いてます。
次の(16)からやっと性調教パートですね。

纏足の作り方の様子や痛みに苦しむリン、そして愉快そうに彼女に纏足をする口紅歌姫の様子が伝わってきてドキドキしてきました。

次のページからの性の調教シーン楽しみにしてます。

Re:

ありがとうございます。誰得と言われそうな展開で三話も書いてしまったのでどうなることかと思ってました。
プロフィール

鳥籠

Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

サイトの説明
目次

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ