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2019-02-11

迷鳥(15)

「時空間の乱れには気付いていた。しかしまさか、こんな事になっていたとは」
数分後、ようやく駆けつけた残りのダイレンジャーと共に現れた、道士・嘉挧と名乗る男は複雑な表情を浮かべて言った。メガイエロー・千里はリンと共に変身を解き、ネジイエローの残骸からは離れた場所で椅子に腰を下ろしている。
「未来の戦隊? それ本当かよ!」
「じゃあ、ゴーマ以外にも悪い奴らが現れるってことか?」
五色のスーツを着た戦士達も驚いた様子で口々に質問を浴びせた。

ネジイエローと戦っている間、4人のダイレンジャーは音楽堂の付近で口紅歌姫を発見したものの、操られた人々を取り返すのが精一杯で口紅歌姫は取り逃がしてしまったという。
「まだ決着はついてないのね。千里ちゃん、私達と一緒に戦いましょう! 次は絶対に負けないわ!」
「う、うん……」
興奮冷めやらぬ口調のリンに詰め寄られ、そうしたい気持ちもありながら千里は嘉挧に尋ねる。
「私、もとの時代に…… 1997年に戻れますか?」
「時空の乱れはまだ残っている。おそらく近いうちに……」
そう言い終わる前に、千里は聞き覚えのある声でかすかに呼びかけられたような気がして、ふと後ろを振り向いた。
倒れたネジイエローの身体を覆い隠すように、白い靄が薄く発生し始めていた。
「ちさ…… メガイエロー、聞こえるか〜」
「返事をしてー!」
それは諸星学園高校デジタル研究会、メガレンジャーの仲間達の声に違いなかった。
「……みんな!」
千里はもう一度振り返って、リン達ダイレンジャーを1人ずつ見回す。
「今行くしかないだろう」
嘉挧の言葉を聞いて、リンは少しためらってから一歩進み出て千里の手を握る。
「名残り惜しいけど…… でもきっといつか、また会えるわよね」
「うん、絶対に忘れないから」
「今度はあなたのピンチの時に駆けつけるわ!」

別れの挨拶を済ませた後、次第に濃くなっていく靄の中に千里は踏み出し、リンに向かって手を振る。
「それじゃまた、いつか! 未来のどこかで会いましょう!」

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お願い

最後にハリケンブルーのss小説をお願いしたいです。

6話のフラバージョ・ウェンデイーヌ対ハリケンブルーを題材にしたもの僕も読んでみたいです!!検討よろしくお願いします!!

Re: お願い

どうも、次はハリケンブルーで何か書くと言ってからずっと経ってしまって申し訳ないです。
今週末の連休で、短いのを一気に書き上げられれば掲載したいと思います。「霞網」の続きでフラビージョを出したりなんかできるかも知れません。
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Author:鳥籠
管理人の名前も鳥籠。
2chエロパロ板のヒロピンスレでの活動を経て個人ブログを立ち上げました。

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